本文へジャンプ
TOP > 文教協会の活動目次 > 5.教育実践論文 > 令和3年度 5.教育実践論文

文教協会の活動

5.教育実践論文

令和3年度 大垣市教育実践研究論文
【目的】
 教育の基本的、今日的な課題を踏まえ、幼保園・幼稚園・小学校・中学校の教育現場に密着した、個人またはグループの自主的研究に対して奨励金を交付し、大垣市における教育の充実を期する。

【主催】
大垣市教育委員会 大垣市文教協会

【後援】
大垣市小中学校長会

戸田氏庸賞受賞論文

  学校名 氏名 教科・領域
東小学校 箕浦 希生 図画工作科
研究主題 自ら理想とする「美しさ」を追求する児童の育成
〜児童がタブレットを通して学びの足跡を残す活動を中核に〜
 
講評  児童が主体的な学習態度を高め、作品や身の回りの「美しさ」を実感できる児童の育成を目指した研究実践である。
 単位時間の役割や習得する知識や造形的な見方・考え方を明確にして、題材の出口における児童の変容した姿の実現に向けた実践がされている。また、ICTを効果的に活用することで、児童自らが成長を実感できる工夫もされている。今後も、強い課題意識をもって主体的に取り組む児童の育成に期待したい。
西小学校 奥田 昌太 体育科
研究主題 個別最適化を目指した、誰一人取り残すことのない、ICTを活用した授業実践
〜学習の個性化・指導の個別化・協働的な学びを通して
 
講評  体育科においてICTの活用により個別最適で協働的な学びを実現しようとした研究である。実態から児童一人一人が前向きに取り組めるようテニピンを教材に取り上げ、ICTを用いて自ら課題を見出し、克服する手段を選択し、仲間との交流によって自らの動きの高まりを実感できるように授業が構成されている。今後も児童の意識や行動の変容を捉え、一人一人に自身の成長を自覚させ、学ぶ喜びを実感させるような授業実践を期待したい。
宇留生小学校 加藤 舞子 図画工作科
研究主題 感性を高め、思いが創造に生きるICT機器の活用について
〜作品に主体的に関わり続ける子どもの育成を目指して〜
 
講評  児童の実態をもとに、ICT機器を効果的に活用し、製作や鑑賞において思いを豊かに表現する児童の育成を目指した研究実践である。自分が表現したいことを的確にイメージ化するために、タブレット端末の撮影機能を用いて製作過程を振り返ったり、よさを捉えたりすることで児童の変容を生み出し、手立ての有効性を検証している。今後は、方法を自己選択しながらより豊かに作品に向き合う児童の育成に期待したい。
静里小学校 柴田 泰成 外国語科
研究主題 主体的にコミュニケーションを図る児童の育成
―タブレット端末の活用をとおして―
 
講評  主体的にコミュニケーションを図る児童を育成するために、児童の「伝えたい」「話したい」という思いを引き出し、ICTを活用しながら取り組んだ実践である。
 的確に実態を把握し、児童が主体的にコミュニケーションを図ることが出来るよう、具体的な指導方法が示されている。また、児童の「表現したい」という意識を高め、児童の変容が捉えられている点が素晴らしい。
江東小学校 江端 春香 道徳
研究主題 自己の生き方を考え,他者と共によりよく生きようとする児童の育成
〜道徳的価値のとらえ方と,授業後の児童・教師の取り組み〜
 
講評  児童が道徳的価値を理解し、道徳的実践力を身につけるために、多面的・多角的に考える教具の工夫や振り返りの視点を明確にした研究実践である。
 「心の温度計」で仲間と考えを共有したり、4観点で仲間の意見に対する自分の考えを記入できるシートを工夫したりと、他所理解を促す実践が積み重ねられている点が良い。
 マトリックス図の実践自体は良いので、図がその後の指導に活かされることを期待する。
時小学校 篠田 耕佑 総合的な学習の時間
研究主題 「ふるさと時」への愛着と誇りを育むふるさと学習
〜「ふるさと時のかがやきを発信しよう」の活動を通して〜
 
講評  校区の魅力を探究できるように、児童の実態や特色を踏まえて課題を設定した実践研究である。
 「課題設定、情報収集、整理・分析、まとめ」という探求的な学びが計画的・組織的に位置付けられ、複数の題材で活動を繰り返しながら、自己の生き方を考える児童の育成へつなげている点が良い。
 さらに学校課題をさらに認知し、研究に励むことを期待する。
墨俣小学校 間 祐子 図書館教育
研究主題 公立図書館との連携による図書館教育の充実
〜進んで図書館を利活用し,自分の学習や生活に生かす子の育成〜
 
講評  学校図書館の3つの機能を充実させることを目指し、多くの手立てと長期的な実践を積み重ねられていた。特に、墨俣図書館との連携においては、貸出・返却の利便性の向上に加え、話題を共有し、一体となって取り組まれているところが、他にはない実践となっていた。また、読み聞かせボランティアサークルや図書館職員との連携など、社会に開かれた学校図書館の在り方のモデルとなる優れた実践である。
興文中学校 三輪 大輔 特別活動
研究主題 特別活動における主体的・対話的で深い学びの実現に向けて
〜検証改善サイクルを機能させ、よりよい人間関係を育む〜
 
講評  係や委員会活動の改善、日常生活や体育大会といった集団活動の中でPDCAサイクルを機能させ、生徒自身が検証改善する中で主体的・対話的で深い学びの実現を目指した研究実践である。
 C(チェック)A(アクション)を重視して実践に取り組み、レーダーチャートやくらげチャートを手段として有効活用し、生徒の話し合い活動の充実を図った点が評価できる。
 生徒の達成感や自己肯定感の向上のため、本実践が市内に広まることを期待する。
興文中学校 襠P 和也 国語科
研究主題 再考学習
〜交流活動を通して自他の考えを広げ深め,多様な視点から思考し続ける生徒の育成〜
 
講評  新学習指導要領で示された「主体的・対話的で深い学び」の視点から、交流活動を通して、自他の考えを広げ深め、多様な視点から思考し続ける生徒の育成を目指した研究実践である。タブレット端末を活用して、常に生徒が思考し続けられるようにしたり、生徒が自分と仲間の考えをつないで再考したりすることで、生徒自身が変容を実感する姿を丁寧に捉えた点が、評価できる。
10 東中学校 廣瀬 葉子 外国語科
研究主題 ICTを活用した「主体的に楽しく学ぶ生徒」が育つ授業づくり
〜「できた・わかった」を実感しながらコミュニケーションに挑み続ける生徒の育成〜
 
講評  本年度から全面実施となっている学習指導要領に即しながら、ICTを活用した指導の在り方を追究した実践である。 聞くこと、読むこと、話すこと、書くことの言語活動を通して、生徒のコミュニケーション能力を育成できるよう、ICTの効果的な活用方法がまとめられている。
 今後、さらにグローバル化に対応するコミュニケーション能力の育成に期待したい。
*研究主題をクリックしてください。