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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

七夕の願い

 今年は梅雨が早くに明けました。
 
 私が幼い頃、病弱の母に代わって近所のおばあさんが子守をして下さったので、私の友人と言えば、おばあさん繋がりのご高齢の方々でした。そんな方々から「葵の花は下の方から咲き上がって、梅雨が明ける頃に花も終わるんだよ。」と教えてもらったことを思い出します。徳川家康の葵の紋は、葉のデザインですが、それは、京都の葵祭で有名な賀茂神社の神紋から由来していると知ったのは、つい最近のことです。今年の花は終わって、そろそろ夏の花が咲きはじめることでしょう。
 
 ところで、私は六月下旬頃から西濃圏域の高等学校に伺っています。義務教育終了後、高校を休学したりやめてしまったりして苦しんでいる生徒さんが少なからず存在することを知って、センターとして何か一緒に考えていくことはできないだろうかと思うからです。この思いは数年前からありましたが、コロナの感染拡大でのびのびになっていたのでした。
 
 高校に伺ってみると以前にお目にかかった方もいらっしゃいました。中でも二十数年ぶりにお会いしたのは工業高校の桐山明宏校長先生でした。はじめてお会いした時、桐山先生は、岐阜県の教育史の編纂に携わっておられて、私が川並学園(かわなみ作業所の前身)時代に書き綴っていた学級通信を取り上げて下さったのでした。

 私が通信を書き始めたのは、川並学園時代でしたが、ひまわり学園に異動してからは学園だより「ひまわり」を、発達障がい支援センターの今は、「ひまわりからのメッセージ」を書き続けています。久しぶりに繙いてみると、一九八0年から欠かさずに発刊してきたことになります。遠い昔に桐山先生のご尽力で「岐阜県教育史」に取り上げていただいたことが励みとなって今に到っているのだと思います。

 人の人生には様々な出会いがあります。そうして出会った人達に助けられ、支えられ、励まされて今の自分があるのだなあと、桐山先生との再会に際して改めて感謝の念を強くしました。

 今年の七夕の日、皆さんはどのような願いごとをされたのでしょうか。私は、「子どもたちに素敵な出会いがたくさんありますように。」と、願いを托しました。


2022.7.11 発行



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