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「ツール・ド・西美濃」の準備に追われる大垣青年会議所理事長、高木 健一さん(40)


高木 健一さん
 「西美濃の官民が一体となって是非とも成功させたい。そして、この地域の各自治体や各種団体が行政区の枠を超え手を取り合って地域の誇る自然や歴史、特産品など個性ある魅力を全国に発信していきたい。このイベントを地域活性化の起爆剤にしたい」。イベントの実動部隊となる大垣青年会議所(JC)会員82人のリーダー、高木さんは熱っぽく語る。

 「ツール・ド・西美濃」は、西美濃の魅力を体感しながら管内2市9町を自転車で一周するイベント。西美濃2市9町と大垣商工会議所、同JCで組織する実行委員会の主催。

ツール・ド・西美濃のポスター
 計画では、9月27日に大垣市をスタート・ゴールとする約120キロメートルのコースで開催する。コースの途中には、給水所ならぬ各自治体の特産品を並べた休憩所「おもてなしステーション」を設ける予定だ。
 今年1月には関係者が集まり実行委員会を発足させた。委員長には大垣商工会議所の堤俊彦会頭、副委員長に大垣市の小川敏市長と高木さんが就任した。各自治体のトップも監事や委員として参加。一丸となって計画を推進している。

 このイベントは、同JCが地域住民が率先して社会に参画できる機会を創り出すために昨年5月に実施した「私が夢みるまちづくりコンテスト」の中から生まれた。子供から大人までの900件を超えるアイデアが寄せられ、グランプリ1件、入選7件が選ばれた。「ツール・ド・西美濃」はグランプリは逃したものの、入選した。
 同JCは2011年に「西美濃協調グランドデザイン」を策定し、小さなコミュニティーの連携から西美濃全体のコミュニティーネットワークづくりを目指している。

コースの下見をするJC会員
 今回も地域住民から寄せられたアイデアを形にしていこうと、地域創造室・グランドデザイン実現委員会が中心となり、2014年度の「住民が主役のまちづくり事業」として計画を練り上げてきた。昨年11月の住民参加のオープン例会で計画案を正式発表した。翌日から西美濃2市9町を回り、市長や町長ら各市町の幹部に説明して参加依頼をしてきた。会員たちはコースを自転車で回り、危険個所をチェックしたり、より景観の良いコースを探すなど着々と取り組んでいる。各自治体でも、青年たちの熱い思いを受け止め、準備を進めている。大垣市では市民活動推進課に担当者2人を配置しているほか、各自治体でも担当者が詰めの作業をしている。


大会を盛り上げるための
論議をする会員ら
 同JCでは「行政に何かをしてもらうばかりを期待する依存型社会から脱却し、住民が主役となった新たな地域資源を創り出す貴重な第一歩」と、このイベントを位置づけている。西美濃地域の各警察や、NPO法人市民・自転車フォーラムなどもアドバイザーとして協力してくれる。当日は大垣市の浅中公園総合グラウンドをスタート、養老町から海津市を経て、輪之内、安八、神戸、大野、揖斐川、池田、垂井、関ヶ原各町を回る。

 高木さんは「JCの存在価値は、次世代の子供たちのために明るい豊かな社会をつくること。そのために人の意識を変革していくことが大切。ツール・ド・西美濃もその一環。単年度に終わらせなく、さらに充実させててほしい」と話す。西美濃地域の各自治体と各種団体が一つになってこれだけのイベントを開催するのは、1988年に「西濃はひとつ」を合言葉に開催された「スインク88」以来。それだけに、関係者だけでなく地域住民の期待は大きい。成功を願い温かく見守っていきたい。
2014.06.02(子林 光和)

今回の西美濃な人

高木 健一(たかぎ けんいち)

 海津市内の3営農組合が一つになって設立された有限会社「サンフレッシュ海津」社長。240ヘクタールの農地で米や野菜などの農産物を生産・販売している。JCは09年度入会。昨年度は専務理事を務めた。今年1月から第63期理事長。今年度の同JCのスローガンは「拓〜内から外へ自他を拓き生命を繋げる」。趣味はゴルフと読書。健康法は歩くこと。朝夕の各1時間、犬を連れて散歩する。海津市海津町平原の自宅で妻と3人の子供の5人暮らし。


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