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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

集く虫の音を聴きながら・・・

 九月に入り、昼間はまだ暑いのですが、夜になると庭先から虫の音が秋の訪れを感じさせてくれます。
 先日、依頼を受けて、乳児を持つお母さん達に話す機会をいただき、出かけました。会場に着くと、何と、かつての教え子がボランティアをしていました。ここしばらく会っていなかったので「先生、元気?」「Hさんは?」と、お互いにたずね合い、「いくつになったの?」と聞くと、四十三歳だと言うのです。三歳の時からのお付き合いなので、昔の面影がよみがえり、歳月の流れを思い知らされたことでした。Hさんのお母さんは、もう亡くなられていますが、生前はよくお話しに来られていて、私が出していた通信のことも話題に上ったことを思い出しました。
 思い返すと私の通信は、川並学園時代に始めて、半世紀以上になります。昔は、お母さん向けにどんなメッセージを送っていたのかなあと思い、昔の号を繙いてみました。「ひまわりからのメッセージ」は、必ずしも保護者の方向けということはありませんが、読み返してみると、昔と余り変わっていないなあ、成長していないなあと思うことばかりです。結局、人間の一生はこういうものかもしれません。自分では、少しでも成長したいと努力したつもりでも、そうはいかないのでしょう。私の高校時代の恩師で、大垣南高校の校歌の作詞者でもある杉岡留男先生が、晩年、「人は年齢を重ねると人間がまるくなって円熟してくるというが、私なんかかえって始末の悪い人間になってますよ。」と言われたことがありました。瓢々としていらした大好きな先生でしたが、九十歳を過ぎて尚そう仰有ったことばの重みを思い返しています。
 地球温暖化による氷河の崩落や洪水などの被害があとを絶ちません。これからどんな社会が子ども達を待ち受けているのでしょう。生きていて幸せだと思える世の中であってほしいものですね。
 庭先の虫たちもそれぞれの命を精一杯生きているのでしょう。集く虫の音を聴きながら・・・もう十一時です。


2026.9.14 発行



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