三月に入ってはや一週間が過ぎ、中学校の卒業式も終わりました。今年も式に出席できなかった生徒さんもいらっしゃったでしょうが、きっと先生方は、子ども達の未来に向けて、励ましのことばをかけて下さったことでしょう。生きていることの意味やあなたは決して一人ではないというメッセージを伝えて下さったに違いありません。
三月は別れの季節だなあとぼんやりと考えていましたら一昨日、二通の封書が届きました。一通は遠い昔にかかわった子のお母さんからで、「ひまわりからのメッセージ」を読んでお便りを下さったのでした。このメッセージは西濃圏域の園や小・中学校等にお届けしていますが、GIネットさんのご厚意で西美濃ポータルサイトからネット配信されているので、それを読んで下さってのお便りでした。お子さんの近況が書かれていて嬉しいお便りでした。
もう一通は山梨県勝沼市にあるぶどうの里からのお便りで中には、パグサンハン児童救護協会のパンフレットが入っていました。責任者は田ヶ谷雅夫先生でした。田ヶ谷先生にはじめてお会いしたのは、私が大学卒業後に就職した国立秩父学園という入所施設でした。当時国立の施設は一ヶ所しかなく、私は厚生教官という肩書でした。アメリカの施設を模して作られたので広大な敷地の中には武蔵野の面影を残す雑木林が広がっていましたが、その施設で田ヶ谷先生は、知的な発達の遅れのある盲の子ども達の療育にあたっておられました。おそらく今は、もう九十歳を越えていらっしゃるのではないかと思うのですが、フィリピンの子ども達の支援のために活動されているというのですから驚きです。
田ヶ谷先生から見たら、私なんて昔からひよっ子に違いないのですが、いつまでも変わらぬ先生の行動力と、そのエネルギーを思うと、私にもまだやれることがあるに違いないと思えてくるのです。
満開の梅はそろそろ散りはじめましたが、となりで白木蓮のつぼみが天に向かって伸びています。春です。はや三分のニほど埋った来年度の予定は、前向きに行こうと呼びかけてくれています。
2026.3.9 発行