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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

心さわがしき年の瀬を迎えて

 十一月の三連休の一日、思いきって三重県の菰野町まで車を走らせました。目的地は湯の山温泉のほとりにあるパタミラミュージアムです。十一月三十日まで横山大観と、早逝の日本画家 菱田春草の作品が展示されているので、第一の目的は、大観の「無我」を見るためでした。
 上石津を抜けて員弁に入ると、かつて山村留学の子ども達が通っていた立田小学校があります。かれこれ十五年も経つでしょうか、大垣からこの学校へ通うために転居したMさんのことでここへは幾度となく往復したものです。そのMさんも今は社会人となり、遠い昔の日々を思い出しながら車を走らせていると、306号と365号線の分岐点です。何度も通った道ですから、迷わず右折をして、そのまま直進すれば菰野です。さあ、念願の無我に会えると期待に心躍らせてミュージアムに到着。でも、残念なことに展示作品の入れ替えがあって、無我の展示は十一月三日で終わってしまっていました。残念がる私を気の毒に思われたのでしょう。館員の方が等身大の無我の看板の写真を、「撮っていかれたら・・・」と、勧めて下さったのは、せめてもの慰めでした。
 
 実は先日、留守家庭学級の先生方にお話させていただいた折に、「先生のストレス解消法は?」と問われ、余りストレスをため込まない私は答に窮してしまいました。けれども思い立って衝動的にどこかへ出かけるというのも、昔からの私の心の安定につながっているのでしょう。四十四歳になり運転免許を取った時、娘が主人に「お父さん大変だね。お母さんはどこへでも行っちゃうよ。」と心配していましたが、半ば当たっていたと言うべきでしょう。でも、この年齢になると、さすがに目も弱くなって、昔のようにはいきませんが・・・・。
 皆さんは毎日どんな生活を送っていらっしゃるのでしょう。私は五時には起床し、NHKのBSでクラシック音楽を聴きつつ少し書きものをするか、一仕事をして、六時二十五分からは「みんなの体操」で十分程度の運動です。年々衰えていく体力は自然のなりゆきですが、自分のやれることを精一杯やることが、来年に向けての抱負とも言えるでしょうか。庭の石蕗(つわぶき)がきれいです。


2025.12.8 発行



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