朝夕はめっきり涼しくなりました。
昨年の秋は、柿が熟することなく落ちたり、枝に残ったまま枯れたりして私たちの口に入ることはありませんでした。今年は今までになく枝もたわわに実って早くからひよどりが集まって来ています。落ちる実も多いけれど、今年は多少口に入るかなあと思っています。
一方、庭の隅を見ると、例年にないことが起きています。何と杜鵑草(ほととぎす)に毛虫がついていないのです。この花を好む瑠璃蛺蝶(ルリタテハ)の幼虫(毛虫)が例年は葉を喰い荒らしていくのですが、今年は一匹もいないのです。ですから例年のように葉のない憐れな姿の杜鵑草は一本もなく、下まで葉のついた姿で風に揺れています。酷暑が自然界にも影響を及ぼしているのでしょう。黄揚羽も姿を見せてくれません。
もちろん、それは子ども達の生活にも及んで、夏休みにもプールに行けず、外で遊ぼうにも暑くて外に出られず、ゲームやユーチューブに夢中になるのも当然のことかもしれません。でも、子どもたちの身体が心配です。大丈夫でしょうか。
そうそう、私は朝のラジオ体操を始めました。生活の中のこぼれ時間を使ってかかと落としやストレッチをしてきましたが、片足立ちの時間は一分を切り、立ちながら履けていたストッキングもふらつくようになってきました。老化は確実に進んできています。でも、これからの子どもたちは、しっかり体を作っていってほしいものです。幼児期の遊び、大切ですよね。
さて、それぞれの市町では教育支援委員会が終わろうとしています。所属の園や学校では子どもたちのより良い学びの場を選択していくための話し合いが続けられてきたことでしょう。しかし、今でも「勉強さえ出来れば…」という風潮は根強く、生き難さを抱える子どもたちは(大人も…)増えていっているように思います。世の中の移り変わりと共に、子どもが育つ環境は大きく変化してきました。以前の定型発達でははかれなくもなっています。インクルーシブの実現のためには、もっと思いきった改革が必要な気がしますが……?
2025.10.20 発行