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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

今、やれることをやっていこう 〜春の息吹の中で〜

 三寒四温とはよく言ったもので、つい先日まで寒い寒いし言っていたのに、少しずつ温かくなってきて、庭の草木たちが勢い付いて来ました。
 三月中旬ころからクリスマスローズが咲きはじめ、庭の隅では紫の菫がほのかな香りを寄せてくれます。ヒヤシンスに花韮(はなにら)、水仙など手を入れていない庭にも自然は春を運んできてくれます。貝母(ばいも)は、ひとり生えで庭のあちこちから芽を出し、私たちのことも忘れないでと言うかのように、地味で小さな鐘形の花をつけています。そして、ふと目を上げると柿の木にも新芽が芽生きはじめています。昨年の夏の酷暑で、実は熟れず、枝に残ったまま乾涸びてしまっているのですが、季節の移ろいが柿の老木にも感じられたのでしょう。
 私は季節で言うと断然秋が好きなのですが、年齢を重ねたせいか草木のいのちの息吹に力を与えてもらったような気がしています。今年度もやれることを地道にやっていこうと思っています。
 ところで、新年度が始まって、子どもたちはどうしているのでしょうか。まだまだ春休み中の生活習慣が残っているのかもしれません。
 三月末には、「高校に合格しました。」「通信制高校に行きます。」「寮生活をします。」「就職が決まって・・・。」等々、うれしい便りが届きましたが、入学して一週間でやめてしまう子も例年少なからずいます。早く新しい環境に慣れ、自分の居場所を見つけていってほしいものです。
 一方、成人の方の中には、「辛いけど仕事がんばっています。」「グループホームに入所して、ホームから職場に通っています。」というようなお便りにまじって「もう、辞めたい。」「職場に嫌な人がいる。」「職場の人たちが白い目で見る。」という訴えも多々あります。幼い時から子どもの言うことを受容し、何でもやってあげて、働くということの意味を学んでいない子ども達が近頃増えていないでしょうか。
 人生に楽な仕事があるのかどうか、人としてどう生きていくのか、大人として子ども達に伝えるべきことは本当に多いですね。


2025.4.14 発行



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