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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

新たなる目標に向かって

 今年は桜の開花が遅く、入学式に満開のときを迎えました。子ども達も保護者の方たちも先生方も華やいだ気持ちで新たな一歩を踏み出されたことと思います。

 昔、私が尊敬する恩師のお一人が「生徒が新しい一歩を踏み出す時には、私も新しいことを始めるように心がけているんだよ。」とおっしゃいました。恩師は六十歳の定年後、程なく亡くなりましたが、何十年経っても、その言葉は私の心に残っています。今まで、私は新しい挑戦を資格取得や新たな学びをすることとして来ましたが、年齢を重ね健康に過ごすことの大切さを感じるようになったので、今後は体力づくりに励んでみようと思い立ちました。

 まず、朝起きて日の出前に家の周りを歩くことにしました。すると、今まで知らなかった花に出逢ったり、昔はこの家に遊びに来て、椿の樹の下で実を拾い集めたことがあったなあと思い出を辿ったりしながら歩きます。そして、小鳥たちのさえずりも楽しみの一つです。

 「ほら、変な人間が歩いてくるよ。」「余り見たことないねえ。」「何だか今年は歩くことにしたらしいよ。」「へえ。でもどうせ三日坊主だよ。」「ほら、もう息切れしてるじゃないの。」…と電線に止まった小鳥たちのおしゃべりが続きます。私は立ち止まって「ほっといてくれないかなあ。今にもっとしっかり歩けるようになるからさ。」などと応じたりするわけです。しばらく行くと、今度は烏です。「朝だから、もう少しきれいな声で啼いてみたら?」と、いじわるを言ってみたりして、烏のことばが分からない私は勝手に想像しながら会話していると、あっという間に吾が家に着いてしまいます。その間十分ですが、毎日が楽しくて半月が過ぎようとしています。

 さて、皆さんの今年の目標は何でしょう。新年度が始まって、とにかく皆忙しいですよね。子どもたちは新しい環境や担任の先生に慣れるのに必死でしょうし、お母さん達は「今年の担任の先生はどんな人だろうか。」と、うわさ話に花が咲いている頃でしょうか。

 何はともあれ、私たちは、子ども達の健やかな成長と倖せを願って今年も歩みを進めていくのです。私たち大人も自己主張ばかりしないで相手のことを思いやれる人間でありたいですね。

 庭先では、著莪(しゃが)が真っ盛りです。白山吹も咲きはじめました。


2024.04.15 発行



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