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大垣まつり

大垣まつりの今と昔

360年余の歴史がある大垣まつり。
造られてから幾度の災害を経験し、その度に各地の職人の手によって蘇ってきたやま。
当時の施策などによって時代に合わせて変化してきた祭礼の様子。
そんな大垣まつりの移り変わりの様子を紹介します。

【神楽やま】

巡行の行列において先頭を勤める
三輌やまの一つ。

神楽やま
【神楽やま】

神楽やまは、今までに炎災による三度の焼失を経験していて、現在に伝わる人形は1948年に作られたもの。
やま及び付属品は、1949年に三町から四万円ずつ出し合って造られた四代目。

神楽やま
【大黒やま】

三輌やまの一つ。神楽やまと恵比須やまと同じくらいの大きさ。
創建当時より何度も災害にあっていて、その都度職人の手によって蘇ってきたやま。
創建時は左甚五郎氏。現在は滋賀県米原市丹生の谷口喜蔵氏の作。

大黒やま
【恵比須やま】

やや小型の棚草に置き人形が載る飾りやま。
お頭については霊異譚があるが、1962年に無事塗り替えられ、白いお顔に戻っている。

恵比須やま
【恵比須やま】

三輌やまのうち大垣空襲で焼失しなかったのはこのやまのみ。
1920年に解体修理。口からお頭内部を覗くと修理した人の人名の墨書が確認できる。

恵比須やま
【相生やま】

謡曲「高砂」を題材にしたところから、「高砂やま」とも呼ばれる。
そして朱塗りのため、「朱のやま」ともいわれるやま。

相生やま
【相生やま】

1887年に吉岡座からの出火で神楽やまと共に焼失、ほどなく1892年に再建。
しかしその後、新調・補修などをするも大垣空襲にて再び焼失。
1996になって漸く再建されたのがこのやまとなる。

相生やま
【布袋やま】

古来謡曲「加茂」にちなんだやま。
離れからくりを披露するのは、この布袋やまのみ。

布袋やま
【旭やま(現:布袋やま)】

明治初年の神仏分離の影響により、布袋やまの名称が変更されてできたのが旭やま。
濃尾大震災や空襲により焼失したが、その都度再建された。
現在の布袋やまは、2011年に焼失前の古写真をもとに、姿が似ているとされる菅原やまをも参考にして制作された。

旭やま
【菅原やま】

別名「天神やま」。
このやまの見送り幕には、大垣市出身の大橋翠石[おおはしすいせき]画伯による虎が描かれている。

菅原やま
【天神やま(現:菅原やま)】

1914年に再建。
1916年の祭礼では白木のままで曳かれたが、1924年に桑名の塗師によって漆が塗られた。

天神やま
【鯰やま】

昔から鯰押えのからくり芸で一貫して通している歴史あるやま。

鯰やま
【鯰やま】

鯰やまは1758年に焼失。それに伴い、魚屋町の道外坊が一両年祭礼を勤めた時期がある。
濃尾震災や大垣空襲による被害を免れ、今日に伝えられている貴重なやま。

鯰やま
【榊やま】

江戸時代当時は朝鮮やまと称していたと伝えられるやま。

榊やま
【榊やま】
榊やま
【朝鮮人行列(現:榊やま)】

朝鮮人行列。風流は「大将官」「大職冠」と呼ぶ正使の人形を載せた曳き物を中心に、異国風の装束に異国風の楽器をもった人々が続く行列。
この行列にはいろいろな呼び方がある。

朝鮮人行列
【朝鮮人行列(現:榊やま)】

朝鮮人行列は明治時代に神仏分離令など明治政府の施策によって廃止となり、替わって1870年から榊やまが新造され現在にいたる。

朝鮮人行列
【浦嶋やま】

複数回の大改造、大修理を経て、近代に立派に造りかえられたやま。

浦嶋やま
【浦嶋やま】

浦嶋やまは1945年に大垣空襲にて焼失。
以来俵町はやまのない町となっていたが、2011年に焼失前の古写真を参考にしながら再建。2012年に曳き回された。

浦嶋やま
【玉の井やま】

このやまの名称は、海幸山幸の伝説をもとにした能「玉の井」からきている。
当初は石曳やまと呼ばれていたやま。

玉の井やま
【玉の井やま】

1815年の大洪水で大破したため、芸やまに改造し、子ども歌舞伎を演じるようになり、戦後は少女の踊りを上演するようになった。

玉の井やま
【松竹やま】

琵琶湖の景勝地である竹生島の弁財天を首座に配することで、別名「弁天やま」とも呼ばれている。
からくり人形と舞踊を併用した唯一のやま。

松竹やま
【松竹やま】

大垣空襲により焼失し、その後青年団の有志で荷馬車の台車をやまに仕立てて巡行に供した。
月日を重ねるごとに、白木の舞台付芸やまの購入、塗装、金具などの飾り付けを整えていき、現在の姿となった。

松竹やま
【愛宕やま】

やまの中で一番長いやま。
当初はやまに愛宕の小祠をのせていたといわれている。

愛宕やま
【愛宕やま】

1812年の大火災、1891年の濃尾震災などの災難を逃れたたやま。
しかしその後、大垣空襲では神功皇后の頭などが焼失した。この時やま本体などは無事だった。

愛宕やま
【猩々やま】

名称は謡曲「猩々」からきている。
以前は前方左右に輪があり、10メートルほどの縄をつけて子どもが曳いていた。

猩々やま
【猩々やま】

このやまは二度にわたり災害にみまわれ焼失。
1945年、戦災で惜しくも焼失した先代の猩々やまが、2001年に56年ぶりに白木で復元され、以降、漆塗り・金具・彫刻が施された。

猩々やま
【船やま】

八幡宮の改築が行われた際に城下十ヶ町はやまを建造した。その時に新町は小船山を建造したことが記録に残っている。
その後、1798年の「八幡宮御祭礼行列帳」には船やまの記載があった。
この船やまは三つの車輪を用いて曳き、浄瑠璃によって舞踊が演じられたというが、1891年の濃尾震災により焼失。
その後1916年に菅原やまが建造された。

船やま
【神輿】

神幸に当たり、神体を奉安する輿を神輿という。
基本的な構造としては屋根・胴・台輪から成り、屋根の中央に鳳凰または葱花を据え、端には蕨手がつく。
これが八幡神輿の場合は、鳳凰、稲荷、天神は葱花。
台輪には二本の棒を縦に貫いて轅とし、舁ぐときに横棒を取り付けることとなる。

神輿

大垣市ほか(2014)『大垣祭総合調査報告書』大垣市教育委員会
文化庁文化財部 監修(2014)『月刊文化財』第一法規



露店屋台で大垣まつりを10倍楽しむ!

露店の昼の写真
 2012年から13両のやまが勢ぞろいして、より一層の盛り上がりを見せる大垣まつり。

 しかし、大垣まつりの魅力はやまだけではないのです。そう、露店屋台めぐりもまた、大きなお祭りの醍醐味なのです!
 大垣まつりで出される露店(屋台)の数は、なんと全部で約600。この露店数は県下最大級と言われていて、大垣まつりの大きな魅力の1つになっています。
 その内容も、ジャンルの飲食・物販の屋台から、ゲーム屋台やお化け屋敷まで種類豊富。古き良きお祭りの魅力を余すところなく堪能できちゃいますよ!
 定番の屋台だけでなく、その年々の流行を反映した屋台も数多く出店するので、大垣まつりを見ればその年の流行が読める!…かも?

大垣まつりの露店を10倍楽しむ? “ツウ”な歩きかた

A 八幡神社ゾーン
B 水門川 北ゾーン
C 水門川 南ゾーン
D 駅通りゾーン
八幡神社ゾーン
八幡神社
 大垣まつりは、大垣の氏神様である八幡神社のお祭り。
 まずはお参りをすませてから楽しむのが江戸っ子…いや、大垣っ子ってモンでっせ、ダンナ!(^o^)/
 この「八幡神社ゾーン」のお楽しみは、八幡神社の鳥居をくぐった参道東側の「巨大なお化け屋敷」。ここで聞こえてくる客引きの決めゼリフ、「楽しい楽しいお化け屋敷」はもう定番名物(?)ですよね!「お化け屋敷なのに楽しいってどういうこと?」と気になった人は、今年のお祭りでお化け屋敷に寄ってみましょう♪
 このお化け屋敷、実はかつては、「お化け屋敷」と「見世物小屋」の1年交替だったそう。いつのころからか見世物小屋はなくなってしまい、毎年お化け屋敷になってしまったそうです。これらの歴史は古く、その昔大垣は古き良き見世物芸の全国的なメッカだったそうですよ!
 この「八幡神社ゾーン」では、お化け屋敷の他にもゲーム屋台が軒を連ねています。射的や輪投げ、スマートボール、パチンコまで、幅広〜く楽しめますよ。

水門川 北ゾーン
メインストリート
 駅通りから八幡神社に向かうメインストリートで、混雑ぶりも一番すごい場所!

 このゾーンでは、道路の南北に食べ物・飲み物系、物販などの屋台が並びます。
 たこやきやタイ焼き、焼きそば、お好み焼き、いか焼き、りんごあめ、わたがしなどの定番屋台が多いのが特徴。

 八幡神社の東側や東外側駐車場のあたりには、多くの机とイスを並べたおでん・串カツの屋台もあるので、冷たいビール片手にゆっくりくつろぐのもオツ。

水門川 南ゾーン
金魚すくい
 初めて来る人は見逃しがちなこのゾーン。しかしゲーム好きさんは絶対に見逃してはいけないのが、この水門川南ゾーン!
 ここは毎年、多くのゲーム屋台が所せましと軒を連ねる「ゲームゾーン」なのです♪
 スマートボール、射的、輪投げの、定番「縁日三大ゲーム」はもちろん、ダーツなどの新しいゲームも楽しめます。

 また、ここは金魚すくいなどの生き物系ゲームの多いところ。金魚すくいや亀すくいの他にも、なんとかつては「うずらすくい」という、走り回る「うずら」をすくうというゲームが出ていたことも!

駅通りゾーン
定番屋台も多い
 大垣まつりではやや脇役的存在の、駅通り沿い。
 しかしっ!このゾーンには見逃してはいけないポイントがありますよ!
 焼きそばやお好み焼き、りんごあめといった飲食系の屋台が中心に並ぶ中、見逃せないのが新大橋周辺!このあたりには毎年、初登場の新しい屋台がでることがあるのです♪  最近では、「ドネルサンド」や「トルネードポテト」といった新しい屋台が登場して行列ができていましたね!ここの新しい屋台を目当てに大垣まつりに訪れる人もいるそうです。

 いかがでしたか?(^-^)
 「もう知ってるよ!」という人も「知らなかった!」という人も、見どころポイントを見逃さないようにくまなく会場をまわってみましょう♪
 このエリア傾向は、あくまでも過去のデータ。今年はどんな屋台が出てくるか…それは今年のお楽しみ!
 珍しい屋台や新しい屋台を発見したら、ぜひぜひ西美濃スタッフにコッソリ教えてくださいね♪

大垣まつりフォトコンテストに応募してみよう!

 ユネスコ無形文化遺産に登録された今年は、「大垣まつりの魅力を伝える写真」をテーマにしたフォトコンテストが開催されます。
 そこで、大垣市役所の広報課御用達の撮影スポットを聞いてきましたよ!たくさんの人に写真を撮っていただきたいので、撮影スポットの占領はご遠慮くださいね♪
 あなたのカメラで素敵な祭り写真を撮ってみませんか?


大垣まつりフォトコンテスト
  • 大垣まつりの魅力を伝える写真
  • 2018年5月14日(月)〜6月15日(金)
  • やまかざり等を含む平成30年の大垣まつりを題材とし、本人が撮影した写真
  • 大垣観光協会
  • 0584-77-1535
  • http://www.ogakikanko.jp/

大垣まつり関連イベント

現代の浮世絵‐大垣まつり本美濃紙ポスターあかりアート展
現代の浮世絵‐大垣まつり本美濃紙ポスターあかりアート展のチラシ
ほのかなあかりに浮かび上がる現代の浮世絵
世界各国のアーティストが描いたポスター作品が繊細な本美濃紙に浮かび上がる様をお楽しみください。
大垣まつり370周年を記念して、大垣まつりを題材としたポスターが商店街店舗内のショーウィンドーを飾ります。 また、美濃市で開催された美濃和紙あかりアート作品の特別展示もありますよ!
  • 2018年4月27日(金)〜5月13日(日)
  • 大垣駅通り OKBストリート
大垣まつりポスター展
歴代の大垣まつりポスターの展示、祭模型やまの紹介などがあります。
ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」観光PRブース
大垣まつりと一緒にユネスコ無形文化遺産に登録された祭礼をもつ市町による観光PRを開催します。
  • 2018年5月12日(土)〜13日(月)
  • 10:00〜16:00
  • 大垣駅コンコース
大垣まつりクリーン作戦
大垣まつり期間中、会場内で清掃活動を行います。
  • 2018年5月12日(土)〜14日(月)
  • 早朝は八幡神社前、午後は大垣城ホール前と武者溜橋南東のゴミステーションで受付
  • 軍手またはビニール袋
  • 大垣市まちづくり市民活動支援センター
  • 0584-75-0394
大垣ケーブルテレビ 特別番組

大垣ケーブルテレビでは、毎年大垣まつりが生放送されています。
お茶の間でも大垣まつりを楽しめます!11チャンネルで放送されており、試楽・本楽ともに再放送もありますよ。
  • 2018年5月12日(土)・5月13日(日)
  • 12日 8:00〜、18:00〜、19:00〜
    13日 8:30〜、19:00〜
  • 大垣ケーブルテレビ
  • 0584-82-1200
  • https://www.ogaki-tv.co.jp/choct/sp/


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  • 詳しくは各会場へお問い合わせください。