年頭に、多くの方々から年賀状をいただきます。我が家に届く賀状は約六百枚。虚礼廃止などと言われますが、嬉しいのは何と言っても子どもたちの近況を伝える賀状です。「今年は○年生になります。」「成人式を迎えます。」「がんばって○○で働いています。」等々、家族の写真や本人の写真が添えられているものも多くあります。一年一年の成長が見てとれて、幼い頃の思い出と重なり、「ああ、こんなになって・・・・」と感慨に耽ることしきりです。
一方、私が出す賀状は三種類。家族のようすや一年の抱負を記したもの、少し改った形式のもの、そして子どもたち向けには一言を書き加えられるもの・・・・。
色々な方々から、住所をパソコンに打ちこめば楽なのにと奨められるのですが、骨折した年だけで懲りてしまって、又手書きに戻ってしまっています。「忙しいんだから、いっそ年賀状をやめにしたら・・・」と言う声もありますが「生きている証だから・・・」と、取り合わないことにしています。それというのも、すぐに計画倒れになりそうな自分を知っているので、一年の計を立てて、それを皆さんに伝えることで、自分の気持ちを奮いたたせようという目論見なのです。人の手を借りて、この一年を少しでも豊かに意義あるものにしていこうなどと、むしが良すぎるとは思うのですが、何しろすぐにへたりそうな私なのです。
昔、私の尊敬する恩師は「生徒が新しいことに挑戦するのなら、私も何かに挑戦する」とおっしゃいましたが、私の心の中には、いつも師のことばがあります。子どもたちと関っている私たちが現状で足踏みしているわけにはいきません。三日坊主にならないように、不言実行ならぬ有言実行としたいものです。
皆さんは、どの様な計画を立てられたでしょうか？今年もよろしくお願いします。
2012.1.10 発行
