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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

年の瀬を迎えて

 師走も半ばになり、年賀欠礼の葉書が毎日のように配達されて、今年は心做しか例年に比べても多いように思います。連れ合いに「そろそろ年賀状はやめにしますか?」と提案するのですが、なかなか首を縦に振らず、自分の分は宛名印刷をさっさと終えてしまっています。印刷が苦手な私は、毎年年末にあわてて手書きすることになるのですが、私は一生の間にどれだけ文字を書くのだろうかと、ふと考えてしまいました。今はパソコンという便利なものがあり、何年か前に右手首を骨折した時には、一回だけパソコン打ちをしたことがありましたが結局この「ひまわりからのメッセージ」も手書きにこだわっています。私の頑固さやこだわりは相当のものだなあと、自分ながら苦笑してしまいます。文字はその人を表すと聞きますが、自分の書いた文字でも、その時その時の感情が垣間見えて、乱れた文字や右上がりの文字、一行がまっすぐに書き進めていない等々面白いものだと思います。

 人と人との関わりが希薄になり、葉書や手紙を書く機会も少なくなったのでしょう。切手を貼る理由を知らない子どもたちが多いことに驚かされる私です。しかし、この私でさえも文を書くことがめっきり少なくなりました。

 ところで、この一年、皆さんにとってどの様な一年だったのでしょうか。おそらく様々な出来事があって、悩まれたり、苦しまれたりすることも多かったのではないでしょうか。世間では、保育園や福祉施設での虐待が跡を絶ちません。これでもか、これでもかと次々に発覚する心ない行為に対して心を痛め批判することはできても一人一人の心の中に存在する差別意識や優生保護の考え方を変えていくことの難しさを思います。

 庭先では、侘助がピンクの花を咲かせました。一輪一輪、ピンクの濃淡が違っていて、自然が作り出す花のたおやかな あたたかい色合いに、ほっと心が和みます。

 さて、来る年は、どんな年になるのでしょうか。子ども達が愛情に包まれて育ってほしいと思います。人のあたたかさを肌で感じて、自分も他人も大切にできる人になってほしいと切に願っています。どうか佳き年でありますように・・・と祈りつつ・・・・・・。


2022.12.12 発行



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