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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

私たちに 今、できることを!!

午前五時まえ、空が少しずつ明け初める頃に、小鳥のさえずりが聞こえてきます。鳥の名はわかりませんが「さあ、朝だよ。今日も一日が始まるよ。」と、励ましてくれているように思います。外に一歩出ると快い風が吹いて来て、庭のあちこちに散らばって咲く射干の花が薄暗がりの中で白く浮きたっているように感じられます。

季節は春なのですよね。

四月。新たな出発の季節です。皆さんには、どんな人たちとの出会いが待っていたのでしょうか。進級した子ども達、新しい学校に進学した子どもたち、見守るご家族、そこで出会う先生方やクラスの友達など多くの人達との新しい出会いがあったことでしょう。私のかかわっている子ども達や大人の方達は、より多くの生き難さを抱えています。温かい人達に囲まれて、早く新たな環境に馴染んでほしいなあと願っています。

私は……と言うと、実はこの春、隔月刊の山梨県の歌誌「富士」に連載していたエッセイの筆を擱きました。実に十一年ぶりのことです。この企画は、亡き父とかかわりのあった歌人について、その交流について書いてほしいという依頼を受けて書き始めたものでした。幼い日の記憶を辿り、歌集を読み返す作業は大変でしたが、最終回を書き終えて、少しほっとしています。

仕事の面では、県に提出する昨年度の収支決算と活動報告書を作成し終え、やっと今年度のスタートです。一月から三月にかけて大垣市の引き継ぎ会に同席させていただき心にかかっている子ども達、昨年度から継続して相談を受けている人達とのかかわりに加えて、新年度早々に新たな出会いもありました。

私の予定表は例年に違わず空欄が少なくなっていきますけれども、この年令になった私に仕事の依頼を下さることを有難く思います。今年度も一緒に悩みつつ、一緒に考えていきたいと願っています。

コロナの収束は見通せませんが、今できることをやっていきましょう。手を抜けば、その付けは必ず将来に回ってきます。一歩ずつ、ゆっくり、でも根気よく、歩んでいけるといいですね。


2021.4.12 発行



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