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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

夏が過ぎ、秋が来て…

 この夏は、次から次へと災害のニュースが入ってきました。

 洪水、台風、そして北海道の地震……異常気象といわれますが、余りにも大きな被害の前で、一体どうすればいいのか…と思います。先日、スーパーボランティアの方のニュースが久しぶりに世の中を明るくしてくれましたが、日々を忙しく生きている者には、被災地の方々に思いを寄せることしかできません。どうか一日も早く安心できる生活に戻っていただけるようにと祈るばかりです。

 さて、私ごとですが、今日(9月9日)公認心理師の国家試験を受けてみました。結果はというと、知っていたはずの問題も不注意でミスをし、散々でした。こんなに長く生きてきたのに、知らないことの何と多いことでしょう。心理士という資格をもちながら、本当に駄目だなあと思い知らされました。知識として知っていても、多面的に考えること、文章を読みこんで、そのケースの特性や要因を知って対応を考えることなど、難しいなあと今更ながら思ったことでした。災害についても出題されていて、心理師としてすべきことについても思い悩みました。

 「先生、受けなくても良いんじゃない?」と言って下さる方もありましたが、実は、私は試験場のピーンと張りつめた緊張感が好きなのです。何と言えばいいでしょうか、皆さんはそういうことはありませんか。今回もおそらく不合格になるのでしょうが、あの緊張感を味わえただけでも良かったと思うのです。生きているという実感があるのです。日頃は、そんなに緊張する場面に出会うことは少ないですから……。

 高校時代、受験に失敗して「先生、失敗しました!」と笑顔で報告に行って「失敗したのなら、もうちょっと沈んで来いよ。」と、担任の先生に言われたものでしたが、きっとその頃から私は余りくよくよしない性格だったのでしょう。

 二学期が始まりました。子どもたちは学校に行っているでしょうか。人よりも緊張しやすくて繊細な子どもたちが心配です。私のように「失敗したって良いじゃないの!!」と思えるといいのだけれど……。せめてSOSのサインを送ってくれるといいのに……と思っています。


2018.9.10 発行



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