大垣地域ポータルサイト 西美濃


西美濃
トップ

ひまわりからのメッセージ

戻る
ひまわりからのメッセージ

春の幸せ色 見つけた!!

 今年は雪が少なかったのに、寒い日が続き、水仙もクリスマスローズも花芽がなかなか上がってきませんでしたが、このところのあたたかさで一斉に花が咲き始めました。今朝は、庭隅に ニオイスミレ を見つけ、思わず一花摘んで香りを楽しみました。

 春をいっぱい感じた今朝は、何となく心浮き立つ思いで、名古屋での会議を終えて高島屋に立ち寄りました。

 婦人服売場を通りかかると、「イヤ!!チーちゃんが座りたいの!!」と子どもの泣く声がします。見ると、父親と三人の兄妹がいて、泣いているのは三歳半位の女の子でした。お母さんは試着室にでも入っているのでしょう。待っている間に椅子に座ることでもめたようでした。お父さんは、「チーちゃんは今まで座っていなかったでしょ?皆が先に座っているんだから、チーちゃんはもう少し我慢しなさい!!」とたしなめていました。小さい子が駄々をこねると、すぐに上の子に「お兄ちゃん、泣いているから代わってやりなさい。」と下の子の要求を全て通してしまう親さんの姿を見ることが多いので、そのお父さんの毅然とした態度に好感がもてました。そして、その方は決して声を荒げることはありませんでした。これもなかなかできないことです。

 子どもが泣き叫んだり、疳高い声を出すと、つい大人の方も気持ちがたかぶって「どうして泣くの?!」と疳高い声で叱ってしまうので、子どももよけいに気持ちをたかぶらせてしまうということは、よくあることです。パニックの時もそうですが、そういう時には声のトーンを落とすことも大切だと思います。あえて低い声にするのです。

 子どもと同じハイテンションにならないこと、大人として私たちもお母さんたちも心がけ、「〜は、しません。」「それは聞けません。」と言うことも必要でしょう。

 春の一日、通りすがりに垣間見た親子の姿に、春の幸せ色を見つけた気がしました。


2013.3.15 発行



ひまわりからのメッセージ