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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

親としての役割

 今年度学園に通園の契約をした子どもの数は340名を超え、待機児童は12月から30名を超えている。
 「なぜそんなに多いのですか?」「どうして多くなったのですか?」と聞かれても実は答えられない。保育園でも学校でも集団から外れてしまう子どもがクラスの中で少なくとも1割はいるというのが最近の実感だが、原因は分からない。以前、自閉症は親の育て方の問題だと言われて多くの保護者の方が悩み苦しんだという歴史があるが、現在は自閉症スペクトラム(広汎性発達障がい)を含む発達障がいは脳の障がいだというのが定説である。では、脳波やMRIに異常が出るかというとそうではないのである。しかし、感覚の不安定さや体の固さ、協調動作の未熟さ、ことばからイメージを広げていくことが苦手な認知の問題など、同じ診断名があっても一人ひとりに特性を持っていると言える。
 お母さんたちは学園に通うということをどのように考えていらっしゃるだろうか?私はお子さんが学園に通っている間に、お母さん方には我が子の発達特性や強い面、弱い面などをしっかり分かってもらいたいと願っている。
 私はこのところスマイルブック(連携のためのブック)を持ったお母さんと一緒に、ずっと市内の小学校へ伺って子ども達のことをお願いに上がっている。学校という集団の中では要望されても出来ないことは多いに違いないが、私は同席しているお母さんにもお子さんへの理解を深めていただきたいと思って話をしているのである。自分の子のことをよく分かって欲しい。そして、将来その子が自立して社会に生きていけるように、お母さんたちもしっかり生きて欲しいのである。

2011.3.15 発行



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