この頃世の中は変である。ミツバチの大量死、外来種の生物や植物による自然のバランスの崩れなど気になることは多いが、多くの人々は無関心であり、無頓着である。かく言う私も、現在堤防などに群生している黄の鮮やかなオオキンケイギクに体が過剰に反応しなければ、もっと無関心であったかもしれない。動植物の世界もそうであるが、人間の生活も睡眠のリズムが崩れ、24時間営業のコンビニエンスストアーが当たり前のようになって昼夜逆転の生活を送る人もあり、食生活についても気になることが多い。
子ども達も、保育園や幼稚園で集団活動が出来ない子が増え、小学校で授業中座っていられずに離席する子どもも多いと聞く。成人してもひきこもり、就職難ということもあって誰にとっても生き難さを感じさせられる世の中になった。
どうしてこうなってしまったのだろうか。人が自分のことしか考えなくなり、利便性を追求してきた結果、自分で考える力をなくしてきたのではなかったか。自分に利のあることや自分の要求ばかり通そうとし、責任を他人になすりつけ、他を排除することが当然のようになってしまってはいないだろうか。そういう世の中の流れを変えていくことはできないかもしれないが、子ども達の笑顔を見ていると、この子ども達がずっと幸せに生きていけるように私達は踏みとどまることも大事ではないか・・・・と思うのである。まず身近なところから、食品添加物に目を向ける、子どもの就寝時間を大人も都合に合わせない、食事の時にテレビを消すなどは家庭で実行可能でしょう。そして子ども達に向かう時、笑顔いっぱいの大人でいたいものである。
子ども達に心の豊かさを味わわせたいと切に祈っている。
2010.5.31 発行