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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

今、この時から・・・

 昭和47年に肢体不自由のお子さん達の母子通園施設としてひまわり学園がスタートして38年。この間、学園は随分変わりました。出来る限り早期に子ども達の弱さを発見して、早期から意図的に環境を整え、働きかけていくことで子ども達の成長発達の手助けをしていけるはずだ・・・と、今、私達は考えています。
 開園以来、私達は1500名もの子ども達と出会ってきました。成人した子ども達の中には自分がひまわり学園に通っていたことをお母さんから聞かされてびっくりしたという子もいれば、幼いころの自分はどんな子だったのかと聞きに来る子もいます。保護者の中にも「うちの子はひまわり学園とは何の関係もありません!」とおっしゃる方もいれば、「前を通ったら懐かしくなってつい・・・・」と訪ねてくださる方もあり、学園の療育について考えされられることも多い昨今です。
 子ども達は一人ひとり様々な力を持っています。しかし、「個」としての力は周りの環境との相互の関係の中で育っていきます。子どもは周りの人や物から様々な情報を取り入れ、自らも周りに働きかけていきます。ことばを話すこともなく、自分で歩くことが出来ない赤ちゃんのころから既に環境とのかかわりは始まっているのです。しかし、自分から周りの情報をうまく取り入れられない子ども達もいます。ですから私達は、この学園に来て下さって、私達と出会ってくださった皆さんと一緒になって子ども達のまわりの環境を考えていきたいと思っています。
 日々の何気ないことばかけの中に、遊びの中に、生活の手助けの中に大切なものがあるのです。子ども達の自己実現の一歩は、今、この時から始まります。

2010.4.30 発行



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