学園には年間何人位の見学者や相談の人が来て下さっているのでしょうか。詳しく数えたことはありませんが、相当数に上ります。見学者は一様に「先生達の笑顔が良いですね。」「お母さん方が明るいですね。」と言われます。私は「それは嬉しいです。子ども達と遊ぶ時、私たちが笑顔で接し、心から楽しくなくては子ども達が決して楽しくならないでしょう。子ども達が遊びを通して成長していくことを考えると、周りの大人の表情から子どもが感じ取るものは大きいと思うのです。」と答えています。
「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て。」とか、「40歳を過ぎた顔にはその人の生き方が現れる。」とか、いつか聞いたことがあります。40歳は不惑の年ですからそう言われるようになったのでしょうか。人と接していると、特に目の輝きにはその人の内面が現れると思います。
自分の顔を鏡に映してみました。年齢を重ね、しみと皺が刻まれた顔です。私が鏡を見るのは、1日のうちせいぜい5分くらいで、その他の時間はこの顔を他人の前にさらしているわけです。顔の造形は人それぞれ親から授かったものであって、変えようはありませんが、(整形は別として)内面から輝くものがにじみ出てくるような顔になれたらいいなと常々思っています。もちろん子ども達の笑顔には決してかなわないのですが・・・・・。
2004.2.25 発行