先日、日本歌人クラブから「岐阜のお国自慢を短歌の作品で3首送ってください。」という依頼が来ました。周りの人に「岐阜県のお国自慢って何?」と尋ねると、皆が「長良川」との答でした。では、学園の自慢は何だろうと考えました。すぐに浮かんだのは、子ども達や職員、お母さん達の笑顔でした。
入園した当初、子ども達は「ここはどんなところだろう?」というお母さんの不安もあるのでしょうが、困ったような不安な表情をしています。次の活動の見通しがたてにくいお子さんの中には、新しい環境になかなか馴染めない子もいますが、楽しい遊びが広がってくるにつれて笑顔が増えてきます。職員も早く子どもの笑顔を引き出したいと願って子ども達が安心して飛び込めるように、明るく笑顔で接していると思うのですが、いかがでしょうか?
お母さんも私達も子ども達に寄り添い、子ども達と共感していこうという気持ちが根底にあるということが必要なことです。子ども達の笑顔をいっぱいにするのは周りの人たちの笑顔だと思います。その子のありのままの今を受け容れることがまず大切ですが、その上にもうひとつ忘れてはいけないことがあります。「受容」ということを間違ってとらえ、ただ、子どもの要求を何でも聞き、好きなことだけをさせていることは、子どもの発達を大切にしていることではありません。子ども達一人ひとりの育ちの半歩先、一歩先を予測しながら、必要なかかわりをしていくことが大事なことなのです。常に笑顔を忘れずに!!
2009.8.3 発行