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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

冬の花火

 十二月五日(土)の夜、七時に外で大きな音がしました。何ごとかと思って外に出てみると、音に伴って西空が明るくなっています。もしや花火かもしれないと思って二階にかけ上がりました。おそらく朝倉公園で打ち上げられているのでしょう。

 ドンという音のあとにパッと開く赤や青の花火。するすると空に向かって光が上っていくと見る間に赤い光の列となっていくものや、流れ落ちるように見えるもの。そして、最後には次々と重なり合った大きな花火・・・冬の夜空を彩る花火にしばし見とれていました。

 後にこの花火は大垣青年会議所のメンバーの方々が企画され西濃二市九町で、七時から一斉に打ち上げられたものだと知りました。そして、花火の一つ一つに多くの方が書かれた願いがはりつけられて、いたそうです。十一ヶ所で、それぞれ七十五発ずつが打ち上げられたということですが、中には、新型コロナウイルスの感染の終息を願うものも多くあったことでしょう。日々感染の拡大を知らせる新聞やテレビのニュース、医療の逼迫や重症者の増加など、一人ひとりが自分の身を守るように心がけていても追いつかない状況だと思えるのですが、あきらめに似た心境の人も多くなっているようにも思えます。

 大人でさえ、この状況ですから子どもたちの心の状態はどうでしょうか。お母さんと離れられずしがみついて泣く子や学校へ行きしぶる子など子どもたちの不安のあらわれであると考えるべきでしょう。不安とか恐怖は、それぞれに感じ方が違います。「甘えすぎているのではないか。」「その年令になってそんな行動は変なのではないか。」と思い、無理強いをしても不安を増大させるだけかもしれません。夜はしっかり眠っているでしょうか。怖い夢を見ていないでしょうか。子どもたちの心の状態をしっかり把握する目を私達はもたなければいけないと思う昨今でもあります。

 庭先には椿があちらこちらで咲きはじめています。万両は実をつけましたが、今年は南天の実がとても貧弱です。自然もどこか異変が迫っているでのしょうが、それでも一瞬の安らぎを与えてくれる庭の樹々たちです。


2020.12.14 発行



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