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ひまわりからのメッセージ

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ひまわりからのメッセージ

重苦しい日々の中で

 皆さん、お元気ですか。

 当センター親の会のお母さん方とは、もう二ヶ月もお目にかかっていませんね。学校が休校になって、子どもたちは家庭でどの様に過ごしているのでしょうか。

 突然の休校に、私の孫の一人は、最初は「ラッキー。勉強しなくて良いぞ。」と喜んでいましたが、日を経るに従って、友達に会えず一緒に遊べない淋しさを口にするようになりました。不登校だった子ども達の中には、「皆がお休みなので安心なのか何だか落ち着いています。」というお母さんからの報告もありますが、しかし、世の中は異常事態です。子どもたちのこと、ご家族のことが案じられます。

 「こんな時には、今やれることをやるのです。」と言われ、そうだなあと思うのですが、高齢者と言われる私は(本人の自覚は全く無いのです。)色々な後始末のことをついつい考えてしまいます。

 そんな中で、わが家には今年、思いがけない授かり物があります。十八年前に亡くなった母が植えた八朔がたくさんの実をつけたのです。ずいぶん昔、たくさん収穫した年があり、皆さんにもらっていただいたのですが、近年は余り生らなくなり、味もおちて食べる気にもならなかったのです。ところが今年は、朝起きると三、四個が地にころがっています。味もまあまあです。コロナウイルスに効き目があるとは思えませんが、毎日食べていると、何だかウイルスに勝てるような気がしてきます。亡くなった母が「コロナウイルスに負けずに頑張って。」と励ましてくれているようにも思えます。

 いつのまにか桜は散り、葉桜になり、庭先の梅や桃、柿などが、さみどりの若芽を広げはじめています。自然は日々変化しています。しかし、日々の生活がたちゆかなっている方々も多くいらっしゃるでしょうし、家庭の中では様々な問題がおきてきているでしょう。医療にたずさわっている方々のご苦労も大変です。

 でも皆で乗り越えていくしかありません。「こんなこと位……」と自分本位に考えず元気で又、会える日を楽しみに一日一日を大切に生きていきたいものです。


2020.4.15 発行



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