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Q: 私の娘は4歳になります。絵がうまく描けなくて、○のなかに小さなぐるぐる丸をいっぱい描いています。「お目目は、ここ。」とか「お口。」とか教えるのですが・・・。どうしたらうまく描けるようになるのでしょうか?
A: 子どもの発達には順序があります。寝ている赤ちゃんから、はいはいして立って歩くようになっていくのも、ただ泣いているだけだった赤ちゃん時代からしだいにことばを話すようになるのも順序がありますね。そのように描画にも段階があります。
 1歳ころ、初めて子どもがお母さんの真似をして鉛筆を持つと、まず、紙に叩きつけるように手を動かします。最初、子どもに書くものを持たせる場合、私たちが持つようなペンよりも握りの所が丸くなっているクレヨンの方が使いやすいので、そういう物をおもちゃ屋さんで探してきたりします。赤ちゃんの手の発達を考えてのことです。
 はじめ、1歳くらいの時、丸は書けません。点や横線を描いています。そのうちに1歳6カ月を過ぎるころには、往復の線が描けるようになってきます。お母さんは紙がもったいないと思いますが、落書き帳を次から次にめくってなぐり書きをいっぱいしてくれるはずです。その次には往復線に少しずつ丸みができてきて、ぐるぐる丸が描けるようになってきます。そして、2歳半から3歳くらいになる頃には、線をまねて描いたり、小さなぐるぐる丸をいっぱい描いたり、お母さんが描いてくれた丸の中に丸を描くことができるようになってくるのです。そんな時期にママが「上手ね。顔が描けたね。」と言ってくれたりすると、お子さんはとっても得意になるはずです。「目が二つあって、口が一つで・・・」と大人は思いますが、お子さんは「お目目」と言いながらいくつもぐるぐる丸を描いていきます。それでいいのです。そのうちに自分のボディイメージが育って、顔らしいものが描けるようになってくるでしょう。あなたのお子さんも今、丸の中にぐるぐる丸をいっぱい描いているようですから、もうすぐに顔らしきものが描けるようになってくるはずです。
 そして、顔らしきものが描けるようになってくると、顔から手や足が一本の線で伸びてくるようになります。私たちは「頭足人」などと言っていますが、子どもの絵というものは大人が真似ることのできないとっても素敵な芸術品だと思います。丸の形も、線も大人は真似できません。顔が描けるように教えていかなくても、子どもの発達に従って描画も進んでいくはずですよ。
 ただ、小さい時から数字ばっかり書いている、看板を見てきて看板の漢字しか書かないといったお子さんは別の問題があるかもしれません。そんな場合は専門機関に相談しましょう。
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