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輪之内産米粉クレープで地域の盛り上げを図る「ティアレ」、森島 冬樹さん(31)

森島冬樹さんと妻・深雪さん
森島冬樹さんと妻・深雪さん
 人と人とのふれあいを大切にしながら、レトロな可愛いワーゲンバスで米粉のクレープを移動販売している森島冬樹さん(31)と妻・深雪さん(35)。店の名前は「ティアレ」。ファンも多く、西濃地方を中心に、県下だけでなく愛知県にまでで足を延ばし販売している。大垣市の「ご当地グルメ選手権(OG-1グランプリ)」では昨春は優秀賞、今春は準グランプリと2年連続してトップに次ぐ賞に輝いた。奥の細道むすびの地記念館(大垣市船町)前広場では、春の桜の季節や夏に移動販売車仲間と共同出店して記念館や近くを流れる水門川を訪れた人たちに喜ばれている。「大好きな岐阜を、大好きな輪之内をもっと楽しくしたい。そのお手伝いができれば」と、森島さんの夢は大きく広がる。

ハツシモクレープ
ハツシモクレープ
 「ティアレ」がオープンしたのは2011年4月。子供のころから飲食関係の仕事がしたかったという森島さん。ニュージーランドでの牧場体験を積んだり、飲食関係の会社で働いたあと、「30歳までに独立を」と、開店させた。これまでの体験から、「より多くの人に生まれ育った故郷を愛してほしい。もっとこの素敵な田舎を愛してほしい」と考えていた森島さん。販売する商品は、100%輪之内産のハツシモを使った米粉クレープと、若年層、特に女性に大人気のタピオカドリンクにこだわった。

レトロな可愛いワーゲンバス
レトロな可愛いワーゲンバス
 こだわりは、地元の食材を使った料理などを提供する移動販売車仲間でつくる「フードポーターズ」にもある。森島さんたちのグループは、販売する商品、店づくりにもこだわりを持ち、独創性に誇りを持った仲間たちばかりだ。奥の細道むすびの地記念館前広場で開いた桜の季節の今春(3月30日〜4月14日)には15店舗、夏(7月20日〜9月1日)のビアガーデンには13店舗が日替わりで3店舗づつが出店した。森島さんは、夏のビアガーデンでは、飲酒できない人や子供連れでも気軽に立ち寄れるように毎日出店した。愛知県安城市で11月30日から12月23日までの土日祝日と12月24、25日に開かれている「くいしんぼクリスマス」にも出店する予定だ。こだわりのクレープは「米粉でつくられただけあって、クレープの皮はサクサクのフアフア。食べ進んでいくと、しっとりとしてきて、あっさりした味の皮だった」などと、食べた人たちから喜ばれている。このほか、県の緊急雇用対策事業に応募し、米粉を使ったロールケーキやピザの料理教室を開くなど、米粉加工の基礎技術を指導して地元の主婦たちの仕事の場つくりなどにも貢献している。

ハツシモクレープ〜鉄心〜
ハツシモクレープ〜鉄心〜
 大垣市のご当地グルメ選手権では、梅と酒をこよなく愛した幕末の大垣藩藩老・小原鉄心に着目。一回目はノンアルコールの美味しい梅酒ゼリーを特製のクリームと一緒にクレープで包み込んだ「ハツシモクレープ〜鉄心」を出品した。二回目は冷凍したのを、オーブントースターで焼き上げた「ハツシモクレープ〜焼き鉄心」にした。森島さんは「楽しかった。機会があれば今後も挑戦していきたい」と意欲的だ。

お客で賑わうティアレ
お客で賑わうティアレ
 「いろんな人とのふれあいの中でアイデアをいただいている。将来は輪之内町で固定店を持ち、輪之内町に多くの人がきてもらえるようにしたい。子供たちが大人になったらやりたくなるような仕事が輪之内町に、岐阜県にあるように、これからもお手伝いをしていきたい」と未来を見据えて話す。
2013.12.02(子林 光和)

今回の西美濃な人

森島 冬樹(もりしま ふゆき)

ティアレは、南太平洋の楽園・タヒチの国花。通常6〜7枚の花びらをもつ小さな花。ごくまれに8枚の花びらを持つ花もある。それを見つけた人は幸せになれると伝えられる。店名は「私たちの可愛い販売車を見かけた人に幸せが訪れますように」との願いが込められている。
輪之内町下大榑新田で両親と妻、3人の子供の7人暮らし。以前はスノーボードに出かけた時もあったが、現在は「子供が可愛くて仕方がない」と語り、時間が許せば子供と遊んだり、買い物に行ったりするのが楽しみという。


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