大垣市老人クラブ連合会(愛称・かがやきクラブ、事務局・大垣市スイトピアセンター)のスローガンは「健康寿命日本一」。スローガンに合わせ各種事業に取り組んでいる。文化事業の作品展や芸能大会。健康づくりとして軽スポーツ大会、ニュースポーツ大会、体育大会、ウォーキングなど各種事業を開催している。今年7月末に市スイトピアセンターで開かれた作品展には洋画、日本画、書、写真、工芸、俳句、短歌など約210点が展示された。毎年8月の芸能大会には22〜23グループの会員が自慢の民踊や劇、コーラス、器楽演奏などを発表する。10月にはゲートボールやペタンクなどの軽スポーツ大会が毎年開かれ700人前後が参加する。約800人が紅白玉入れやパンくい競争、ボール送り競争などで快い汗を流す体育大会は例年11月にある。楽しんで参加できるように、輪投げやダーツなどを取り組んだ種目のニュースポーツ大会は例年7月。春と秋の年2回のウォーキングは各地区でコースを選んでもらい5〜6キロメートル歩く。いろんなところを歩け、自然や文化に親しめるとあり参加者が増えている。4年前に始めたころは約150人だったが最近では約400人に。会員以外も自由に参加できる。
このほか地域の一人暮らしのお年寄りの家を訪れる友愛訪問、特別養護老人ホームを訪れてアトラクションを披露する奉仕活動、女性会員手作りの雑巾やミカンを持って施設を訪れる歳末訪問などの活動もしている。格安の日帰りや1泊2日のバス旅行も毎年実施しており、会員からは「気軽に参加でき、文化や歴史に触れられる」などと喜ばれている。
だが、世の中が多様化、個人的に活動する人も増えてきているためか、老人クラブの会員は年々減少している。全国的には1998年のピーク時の886万9086人が2013年には648万8740人と200万人以上が減っている。大垣市老人クラブ連合会も例外でなく、ピーク時の2006年の1万7738人から、今年は1万4501人(いずれも4月1日)。このため、全国老人クラブ連合会では昨年から5年計画で100万人の会員増強運動に取り組んでいる。
13年間会長を務めた前任者の死去に伴い一昨年11月に会長に就任した早野さん。「前任者ほどの力は私にはない。みなさんの協力で各種活動を進めている」と謙遜する。さらに「会員のみなさんはいろんな活動をする中で元気に過ごしている。老人クラブに入ることは人のためではない、自分のため。寝たきりや施設にお世話にならないように健康で老後を過ごすためです。まだ入会していない人もぜひ一緒になって健康づくり始めましょう。これからもそのお手伝いをしていきたい」と、柔和に話す。
2015.09.01(子林 光和)