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健康寿命日本一を目指す「大垣市老人クラブ連合会」会長、早野 正雄さん(76)


「心身ともに健康で」と語る早野
正雄さん=かがやきクラブ大垣
 厚生労働省が公表した簡易生命表によると、2014年の日本人の平均寿命は女性86.83歳、男性80.50歳で、いずれも過去最高を更新した。女性は3年連続で長寿世界一となり、男性は前年の4位から3位に上がった。13年に比べると、女性は0.22歳、男性は0.29歳延びた。「医療の進歩が反映されているとみられ、平均寿命は今後も延びる可能性がある」と厚労省は分析しているという。人間の平均寿命はますます延びる傾向にあるが、この長寿社会をどう生きていくかが高齢者にとって最大の課題。早野さんは「お年寄りにとって心身ともに健康で暮らしていくことがなによりも大切。会員の健康づくりが老人クラブの大事な仕事。そのためにいろんな活動をしています」と、老人クラブをPRする。


ニュースポーツ大会で快い汗を流す
会員達たち=かがやきクラブ提供、
大垣市総合体育館
 大垣市老人クラブ連合会(愛称・かがやきクラブ、事務局・大垣市スイトピアセンター)のスローガンは「健康寿命日本一」。スローガンに合わせ各種事業に取り組んでいる。文化事業の作品展や芸能大会。健康づくりとして軽スポーツ大会、ニュースポーツ大会、体育大会、ウォーキングなど各種事業を開催している。今年7月末に市スイトピアセンターで開かれた作品展には洋画、日本画、書、写真、工芸、俳句、短歌など約210点が展示された。毎年8月の芸能大会には22〜23グループの会員が自慢の民踊や劇、コーラス、器楽演奏などを発表する。10月にはゲートボールやペタンクなどの軽スポーツ大会が毎年開かれ700人前後が参加する。約800人が紅白玉入れやパンくい競争、ボール送り競争などで快い汗を流す体育大会は例年11月にある。楽しんで参加できるように、輪投げやダーツなどを取り組んだ種目のニュースポーツ大会は例年7月。春と秋の年2回のウォーキングは各地区でコースを選んでもらい5〜6キロメートル歩く。いろんなところを歩け、自然や文化に親しめるとあり参加者が増えている。4年前に始めたころは約150人だったが最近では約400人に。会員以外も自由に参加できる。


作品展に出品した作品の説明を
する会員=大垣市スイトピアセ
ンター・文化会館
 このほか地域の一人暮らしのお年寄りの家を訪れる友愛訪問、特別養護老人ホームを訪れてアトラクションを披露する奉仕活動、女性会員手作りの雑巾やミカンを持って施設を訪れる歳末訪問などの活動もしている。格安の日帰りや1泊2日のバス旅行も毎年実施しており、会員からは「気軽に参加でき、文化や歴史に触れられる」などと喜ばれている。
 だが、世の中が多様化、個人的に活動する人も増えてきているためか、老人クラブの会員は年々減少している。全国的には1998年のピーク時の886万9086人が2013年には648万8740人と200万人以上が減っている。大垣市老人クラブ連合会も例外でなく、ピーク時の2006年の1万7738人から、今年は1万4501人(いずれも4月1日)。このため、全国老人クラブ連合会では昨年から5年計画で100万人の会員増強運動に取り組んでいる。


見慣れたまちで新たな発見もある
・ウォーキング=大垣市内
 13年間会長を務めた前任者の死去に伴い一昨年11月に会長に就任した早野さん。「前任者ほどの力は私にはない。みなさんの協力で各種活動を進めている」と謙遜する。さらに「会員のみなさんはいろんな活動をする中で元気に過ごしている。老人クラブに入ることは人のためではない、自分のため。寝たきりや施設にお世話にならないように健康で老後を過ごすためです。まだ入会していない人もぜひ一緒になって健康づくり始めましょう。これからもそのお手伝いをしていきたい」と、柔和に話す。
2015.09.01(子林 光和)

今回の西美濃な人

早野 正雄(はやの まさお)

 岐阜県職員を経て1964年に大垣市職員に。農政課を皮切りに財政課などで勤務。産業部(現・経済部)部長や企画部長を歴任。その後収入役も務めた。情報集積基地・ソフトピアジャパン推進室長時代には用地買収で苦労したとか。ソフトボールの審判も務め、収入役を退いてからは毎週のように審判に出かけた。全国大会の審判ができる1種の資格も持つ。今年8月7〜9日に大垣市北公園野球場で開催された国際女子ソフトボール大会では、グラウンド整備の責任者。野球場をソフトボール会場にするための準備で3日から連日、球場に足を運んだ。健康法は散歩。大垣市中曽根町で妻と娘夫婦、孫2人の6人暮らし。


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