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子どもたちに凧の魅力、楽しさを教える「大垣凧愛好会」代表、加納 彰さん(67)


自作の虻凧を手に
凧の魅力を話す加納彰さん
 「凧(たこ)には三つの楽しみ、魅力があるのですよ」と、うれしそうに語る加納彰さん。加納さんによると、一つ目は「大好きなキャラクターを描ける」。そして「竹と糸を使って凧に仕上げる楽しみ」。もう一つは「凧が大空に舞い揚がる時に手に触れる糸の感触」。そんな凧の魅力や楽しさを子供たちに味わってもらおうと岐阜県大垣市子ども会育成連絡協議会が毎年正月に開催しているのが杭瀬川スポーツ公園での「新春凧揚げ」。大垣凧愛好会も協力し、今年も1月27日午後1時半から開かれる。加納さんは「凧揚げは楽しいですよ。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんと、みんなで出かけてほしい。自分でつくった凧でなくても良いので、凧を持って参加してね」と、呼びかける。


一昨年の熟年式で
プレゼントされた飾り凧
 大垣凧愛好会が結成されたのは約25年前。子ども会で凧揚げをやろう、と当時の市内17小学校区の児童福祉会代表者が集まり、凧揚げの指導者としての講習を受けたのがきっかけとか。加納さんもその一人で、会は受講者で組織した。会員たちは、校区の子ども会などで凧づくりや凧揚げの指導をする一方、新春凧揚げにも協力してきた。さらに活動の範囲を広げ、県内だけでなく、愛知県一宮市や滋賀県近江八幡市などにも自慢の凧を持って出かけ、凧揚げなどのイベントなどにも参加している。虻凧のつくり方の指導に岐阜市に出かけたこともある。現在の会員は男性16人、女性5人の計21人。会社員や自営業者、無職、主婦ら職業は様々。年齢も50代〜80代と幅広い。加納さんは10年前から2代目代表。


秋の集いに吊るされた連凧
=大垣城ホール、昨年
 大垣凧愛好会の会員たちは、大垣市が毎年秋に大垣城ホールで開く「かがやきライフタウン大垣 秋のつどい」にも協力。会場を訪れた子ども連れらに、大垣市のマスコットキャラクターの「おがっきぃとおあむちゃん」などが描かれた飾り凧づくりの指導をしている。2016年度の秋のつどいでは、加納さんが熟年式に参加した当事者に、玄関などに置ける少し小ぶりの飾り凧計約500枚をプレゼントした。凧には。いつまでも元気で過ごしてもらうことを願ったメッセージも付けた。会場に会員手づくりの連凧も飾られた。さらに、昨年11月には、地元の大垣市立星和中学校の3年生180人に、高校受験などの合格祈願の「天満」と書いた五角形の合格満点凧を学校を通じて一人一人に贈った。


元気に凧揚げする子どもたち
=昨年の正月まつり
 新春凧揚げは、「水都っ子集まれ!新春正月まつり」のメイン行事。正月まつりでは、このほか、大垣シニアリーダーズクラブやジュニアリーダーズクラブの協力で、昔遊びの羽子板突き、コマ回し、輪投げ、けん玉なども行われる。今回で24回目。凧揚げは、かつて赤坂スポーツ公園で開かれていたが、最近はより広い会場の杭瀬川スポーツ公園に移った。昨年も約400人の子どもや保護者などが参加。自分で手づくりした凧などを揚げて元気に走り回った。宇留生徒地区子ども会が制作した連凧はその後、大垣市役所玄関の吹き抜けに飾られた。

 本格的に凧と取り組むようになったのは凧づくり講習会を受けてからと言う加納さん。「飾り凧でも尻尾を長くすれば良く揚がりますよ」と、暇を見つけて凧づくりや凧揚げを楽しんでいるという。「凧は楽しい。自分で時間を見つけて好きな時につくることができる。大垣凧愛好会の会員になって凧づくりを始めませんか。若い人たちにもぜひ入会してほしい。一緒になって凧の魅力を広めましょう」と、話す。
2018.01.02(子林 光和)

今回の西美濃な人

加納 彰(かのう あきら)

 会社員。周りの人たちは「子ども好きで、良く動く人」と、その行動力を称える。昨年夏の校区の子ども会イベント(金魚すくい)では、子どもだけでなくより多くの人に参加してもらえるように、小学校の親子学校清掃日に学校で開催するなどアイデアマンでもある。趣味は折り紙。岐阜県大垣市のかがやき成人学校の講師も務める。健康法は「人の前で大きな声でダジャレを言うこと」と言い、周りを楽しませてくれる。好きな言葉は「挑戦、トライ」。大垣市北方町で妻と母親の3人暮らし。


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