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笑顔あふれる子育てができる社会を目指す「愛パパ会」共同代表、三輪 吉広さん(34)


「地域の行事にも主体的に参加を」
と話す三輪吉広さん
 「子育ては期間限定。今楽しまなくては。子育てがこんなに楽しいものとは思ってもいなかった」とうれしそうに話す三輪さん。その楽しみを多くの父親に知ってもらおうと、父親の育児を支援するNPO法人「ファザーリング・ジャパン」の仲間3人が共同代表となって結成したのが「愛パパ会」。原則として毎月1回、メンバーの父親と子どもたちが一緒になって親子イベントを楽しんでいる。三輪さんは「父親同士の交流を深め、家族だけでなく、地域一体となって笑顔あふれる子育てができる社会を目指したい」と、熱く語る。


調理室を貸し切ってのパン作り
=愛パパ会提供
 「愛パパ会」は、愛知県西尾張地区、岐阜県岐阜地区、そして岐阜県西濃地区を拠点として活動するパパサークル。「笑っている父親になろう」を合言葉に、2013年12月に結成した。年会費もなく、メンバー登録すれば、イベント内容が送られてくる。「行きたいな、と思うイベントがあれば参加する」という緩いスタンスで、必要経費はその都度清算する。イベントは原則として「自分たちがやりたいことをやる」。暖かい季節になれば「公園遊び」、イチゴの季節には「イチゴ狩り」、年末には「クリスマスランチ会」などを企画・実行してきた。「星空観察会」「パン教室」「キャンプ場での水遊び」なども体験した。スキー場が雪不足で中止したイベント(雪山で遊ぼう!)も。メンバーは現在約50人。子どもは0歳〜小学6年生と幅広い。父親も20代〜40代で、職業も建築設計士、電機関連の仕事、事務員などバラバラ。「たまにはママにもゆっくりと過ごしてもらおう」と、イベントへの参加は原則、父親と子ども。しかし、希望すれば母親も参加できる。「お父さんと子どもたちだけで大丈夫かな」と、最初は心配そうについてくる母親もいたという。イベントに参加した父親からは「息子よりも年齢が上の子どもたちと一緒に遊べるようになり、遊びの幅が広がって楽しんでいるようだ」「先輩パパも大勢いるので、子育ての悩みに対しても親身になってアドバイスもしてくれ、父親としてとても心強い」などとの声が寄せられている。


公園での絵本の読み聞かせ
 今年4月3日の日曜日は、岐阜県大垣市郭町の大垣公園に出かけた。岐阜県内だけでなく、愛知県一宮市などから計約15人が参加。子どもたちは、桜の花が咲き誇る芝生広場などを元気に走り回っていた。カエルが跳ぶ「ピョーン」など7冊の絵本の読み聞かせもあり、読み聞かせに合わせて跳び上がったりする子どもの姿も見られた。お父さんたちも、カメラ好きの三輪さんが写真撮影の仕方を指導するなどして楽しんでいた。参加した父親は「こんなにも子どもと一緒にいる時間が楽しいものとは思わなかった」「初めて大垣公園に来た。また来てみたい」などと話していた。子どもたちも父親と遊べて満足そうだった。


流しそうめんを楽しむメンバー
 「愛情いっぱいのパパ友を地域に増やす」「主体性あるパパが家族と地域を笑顔にする」「家族の幸せをシェアし同志が貢献し合う」の三つの理念を持つ愛パパ会。目指すのは「イクメン」でなく、地域の域の「イキメン」。「会員それぞれが住む地域で、母親に任せっぱなしでなく、PTAの行事や地域のボランティア活動にも主体的に参加することで、ネットワークを広げていってほしい。愛パパ会がそのきっかけになってくれればうれしい」と話す三輪さん。愛パパ会では随時、メンバーを募集している。登録希望者や詳しいことを知りたい人は同会のメール(aipapakai@gmail.com)へ
2016.06.01(子林 光和)

今回の西美濃な人

三輪 吉広(みわ よしひろ)

 広告会社員。小学2年生の遠足でプラネタリウムを見たのがきっかけとなり、星や宇宙に興味を持つ。2012年にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙教育リーダとなる。現在は、幼稚園や小学校、子供会などで星空案内をしている。7月17日には、岐阜県大垣市室本町のスイトピアセンター・コスモドームで、「プラネタリウム生解説〜夏の星座と、星・宇宙の楽しみ方」の講師を務める。好きな言葉は「五感を大切に」。同市立小野小学校PTA会長も務める。同市和合本町で妻と子ども3人の5人暮らし。


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