大垣地域ポータルサイト 西美濃


西美濃
トップ

西美濃な人

戻る
西美濃な人

笑いと感動を届けるボランティア歌謡劇団「てるてる座」座長、菊川 由貴さん(51)


「皆さんに楽しんでいただきたい」
と話す菊川さん
 「我も輝(てる) 皆も輝(てる)」をモットーに活動を続けている岐阜県大垣市の「てるてる座」。全員が仕事を持つ素人集団。老人福祉施設の慰問を中心に、老人会や町内会などのイベントで歌や踊りなどを披露している。その公演が今年1月に300回を突破した。メンバーは毎回趣向を凝らしたステージに務めている。300回公演達成記念の「チャリティー輝きライブ」が4月24日、同県垂井町文化会館で開催される。菊川さんは「あっという間だった。早かった。これもひとえに周りの人たちの理解と協力のお蔭。感謝しています。今後も皆さんに楽しいひと時を過ごしてもらえるように続けていきたい」明るく話す。


「我も輝 皆も輝」をモットーに活動する
「てるてる座」のメンバー
=大垣市社会福祉協議会提供
 「てるてる座」は2010年5月に歌が好きな仲間たちで結成。現在のメンバーは3歳から80歳代までの男女15人。3歳の子どもは菊川さんの孫。その他は、美容師やケアマネジャー、会社員、スナックのママなど職業も様々。ステージでは、会場のお年寄りに合わせて昭和の懐かしい名曲を中心に、歌の好きなメンバーが自慢の歌声を披露するほか、ユーモアを交えた話術で会場に笑いと感動を与えている。4年前からは演歌などの曲に合わせて三味線を弾くように栓抜きでスコップを打ち鳴らす「すこっぷ三味線」を取り入れるようになった。昨年12月6日に青森県五所川原市で開催された「第9回津軽すこっぷ三味線世界大会」では、13チームが出場した団体の部で堂々の初優勝に輝いた。個人の部でも菊川さんが特別賞を受賞した。初出場した前年は団体3位だった。「てるてる座」は、チャリティー募金活動もしており、2014年の100回公演達成記念では東北地方の震災被災地へ、昨年の200回公演達成記念では大垣市社会福祉協議会へそれぞれ寄付をしている。


300回公演達成記念の
「チャリティー輝きライブ」のポスター
 300回となったのは1月8日に大垣市日新地区センターで開かれた公演。全国的に大雪となった1月25日には同市内の老人福祉施設を慰問。歌を披露するだけでなく、会場のお年寄りの席まで足を運び、「歌を聴いてくれてありがとう」などと声を掛けて手を握るなどしていた。お年寄りの中には、涙を流して喜ぶ人もいた。メンバーの歌に合わせて歌ったり、踊ったりするお年寄りもいて、終始楽しい雰囲気だった。評判は口コミで広まり、最近は西濃地方だけでなく、岐阜市や各務原市、三重県四日市市などへも公演に出かけている。1日に午前と午後の2回公演する日もあり、年末の多い月には15回以上になったことも。今年は名古屋市や福井県敦賀市、富山県高岡市などからもお呼びがかかり、うれしい悲鳴。


3歳の孫と一緒に演じる菊川さん
 300回公演達成記念ライブは4月24日午前9時半から午後4時。メンバーのほか、大垣女子短大など岐阜県内の大学などからもオーケストラやよさこいなどのチームが友情出演する。特別ゲストとして青森県津軽すこっぷ三味線の家元の出演も予定されている。入場無料。「自分たちが楽しみ輝く、そして見ている皆さんが輝く。この心得で楽しく活動を続けてきた」というてるてる座。100回公演達成記念は地元・大垣市のスイトピアセンター、200回の時は同市墨俣町のさくら会館でライブを開催してきた。300回は隣町の垂井町に会場を移した。菊川さんは「これからも活動を通して、皆が楽しみ、喜び、そして成長できるようにメンバー一同頑張ります。今後ともよろしくお願いします」と話し、「記念ライブには多くの人に来場していただきたい」と、呼びかけている。
2016.03.01(子林 光和)

今回の西美濃な人

菊川 由貴(きくかわ ゆき)

 岐阜県大垣市鶴見町の美容室「てるてるぼーん」の経営者で美容師。同県下呂市萩原町出身。2012年4月に同県瑞穂市で公開放送されたNHKの「のど自慢」に出場し、あこがれの歌手・藤あや子の曲で見事に合格した。詩吟、剣舞でも各種大会で優勝しており、メンバーたちは「才能のある人、面白い人」と言う。公演では「座長」と呼ばれるが、普段は川中美幸に似ており、「なんちゃんて美幸」と慕われている。3人の子供は独立し、大垣市鶴見町で夫とその両親の4人暮らし。メンバーの3歳の孫も近くに住む。


地図


大きな地図で見る


関連リンク