「水の都おおがき親善大使」が誕生したのは03年。20年間続けられてきた「ミス大垣」や「ミス十万石」「ミス西美濃」などのミスコンテストに代わって設けられた。大垣観光協会が公募し、第1次の書類審査と第2次の面接審査を経て選ばれる。審査は性別や未婚・既婚を問わず、積極性、表現力、好感度などで採点される。任期は2年。今回は男性2人を含む37人が応募した。審査の結果、第7代親善大使に選ばれたのは、山口さんと、村田純佳さん(21)ら3人。山口さんは「父親が、かつて大垣市の青年団体で活動していたこともあり、父親と同じように大垣市を盛り上げたかった」。村田さんは「知人に『大垣ってどんなまち』と聞かれてもしっかり答えられなかった。勉強してみんなに大垣市を良く知ってもらいたくて。親善大使に憧れていた」などと、応募動機を語る。
水都まつり期間中の8月1日に大垣駅通りの特設会場で行われた認証式で第6代親善大使から引き継ぎを受けた3人は、早速各種イベントや観光キャンペーンに大垣市や岐阜市、名古屋市のマスコミ各社などを回ったほか、大垣市と関係の深い鹿児島市や石川県小松市、富山県高岡市などの祭りやイベントなどにも出かけて大垣市をアピールしてきた。
10月11日に大垣市の大垣駅通り一帯で開催された「十万石まつり」では、山口さんと村田さんが午前11時からのオープニングパレードに参加。同市のマスコットキャラクターの「おおがっきぃ」や「おあむちゃん」と一緒に「奥の細道むすびの地大垣」と書かれた横断幕を持って郭町交差点から高屋町交差点までの約600メートルを約1時間かけてゆっくりと歩いて往復した。その後ろには、岐阜県立大垣商業高校の吹奏楽部や市内31少年団体の代表約4000人が演奏や演技をしながら続いた。11月14、15の両日、同じ大垣駅通り一帯で開催された「芭蕉元禄大垣楽市・楽座まるごとバザール」では、親善大使3人が揃って開会式に出席して花を添えた。その後、大垣商工会議所の正副会頭やバザールの実行委員長たちと一緒に、西濃地方や大垣市とゆかりの自治体から出店している計約120店を回った。
親善大使として4カ月を終えた山口さんたち。「親善大使になれて良かった。普段行けないところに行け、大垣の魅力が再確認された」「他地区の親善大使とも触れ合えて勉強になった。いろんなこと吸収し、大垣の良さを全国に発信していきたい」などと抱負を語る。「大垣駅周辺や大垣公園などのイルミネーション(25日まで)はきれい」「来春1月3日の城下町おおがき新春マラソンにもぜひ」と大垣市のPRも忘れない。
2015.12.01(子林 光和)