お知らせ
(2014年度)高田さんのベトナム紀行

2015.2.27
昨年(2014年)、6月、JENESYS2.0 科学技術第18陣(科学技術・ものづくり・先端技術)で来県した男子学生2名、VietさんとCuongさんを我が家に受け入れました。彼らは好意的で礼儀正しく、日本について興味を持ち、また、食事の後片付けも手伝い、とても優しい青年たちでした。
 彼らと再会したい、また、我が家の2人の子供の初の海外旅行で様々な経験をさせてやりたいという思いから、年末年始に家族でベトナムに行く事になりました。
 ホーチミン市に到着してまず驚いた事は、オートバイの多さです。タクシードライバーの運転技術の巧みさを実感しました。現在、日本企業とタイアップして地下鉄の建設が進んでいます。何年か後には交通事情が変わると感じました。
 先ず、ホーチミン市でVietさんと再会。ベトナムの歴史、戦争、ホーチミン市等様々な見学を通して、多くの点で日本がベトナムに関わっていることを学びました。見学場所はじめ、レストランからタクシーの手配まで、若いVietさんひとりで朝から晩までお世話してくれました。
 Vietさんと夜行列車でビーチリゾートで有名なニャチャン市に行き、Vietさん家族に会いました。訪問時はお正月で、Vietさん家族がお寺や港、近くの村に連れて行ってくれました。私が幼かった頃の両親の実家を思い出し、とても懐かしく、また、家族総出の手作業での「ものづくり」の姿も見せて頂き、様々な体験をすることができました。
 Vietさんのお父さんは交友関係がとても幅広く、私たちを様々な場所に招待して下さいました。出会った皆さんはとても温かく迎え入れて下さいましたが、ベトナム戦争を体験している方が多く、心が痛みました。しかし、皆さんから「日本も先の戦争でつらい経験をし、地震によって多くの悲しみの中、生き抜いている、そんな精神を尊敬している」と言って下さいました。
 3日間のニャチャン市滞在後、ハノイ市へ向かい、Cuongさんに再会し、ハノイ市で食事から市内案内までひとりでお世話してくれました。その後、彼のご家族がいるハロン市へ彼の運転で3時間かけて向かいました。
 Cuong さんのお宅を訪れ、優しいご両親と団欒をしました。翌日は、Cuong さんと彼の従弟や友達と一緒に世界遺産であるハロン湾クルーズし、楽しいひと時を過ごし、ハノイ市に戻り空港で別れました。
 VietさんもCuongさんもベトナムの歴史についてよく知っていたこと、また、将来について真剣に考えていたことに驚きました。まだ若い青年が、忙しい中、時間を作って、私たちを長時間もてなしてくれた事にも感動しました。
 Vietさんのお父さんが「我々は、日本の事が大好きです。ベトナムと日本と人同士でも友好的な関係であることを周りの人や家族にも伝えてほしい。」と言われ、ベトナム滞在中、私たちはその思いを切に感じ、日本に戻ったら、必ず、お父さんの思いを伝ようと心に決め帰国しました。
 ベトナムの人はとてもフレンドリーで心はベトナムも日本も同じであると感じました。
 この旅を通じて我が家の子供たちもとても成長したように感じました。自分の英語では通じない事を痛感しながらも、買い物やレストランでの注文、物を利用してご家族とコミュニケーションをとる等、自分でできることはやろうとしていました。日本では食べず嫌いが多かったのですがチャレンジもし、とても有意義な旅となりました。これも、二人の青年、ご家族、出会った方のおかげと大変感謝しています。ありがとうございました。

<以 上>




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