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□ひまわりからのQ&Aコーナー

Q:1歳半検診に行くと「指差しはありますか?」とたずねられました。指差しは何かことばと関係があるのでしょうか?

A:前回、お母さんと子どもとのかかわりがことばの基礎になっていることをお話しましたね。お母さんのことばかけに対して、お子さんは、最初は微笑みを返してくれるでしょう。そのうちに、声を出すようになってきます。「ウックン、ウックン」などと言い始めるとお母さんはうれしくて、きっと「うん、いい子ねえ。お話し上手ねえ。」などとお子さんに話しかけてくださるに違いありません。
 さて、赤ちゃんがお座りできるようになってくると、手が自由になります。物をつかんだり、離したりも出来ますし、「いらっしゃい」といわれると、お母さんに向かって手を差し出したり、手を出して抱っこを要求するようにもなってきます。これは、手のひらを広げての「手出し」と考えていいでしょう。
10ヶ月ころになると、赤ちゃんは自分の名前(通称)を呼ばれると、振り返ったり、返事をするように声を出したりするようになってきます。お母さん以外の人が呼んでも分かって、同じような反応をしますし、別の名前では反応しません。自分のことを呼ばれているということが分かってくるのですね。そしてそのうちに「ダッ。」とか「バッ。」など、意味のあることばにつながっていく音声や喃語といわれる声も多くなってきます。そのうちにお母さんが「ワンワンよ。」と指差しをすると、お母さんが指差しをした方向を一緒に見て指差しをすることが出てきます。「共同注視」とか「志向の指差し」とか言われるものです。これは、お母さんと気持ちを共有する大事な指差しです。
 子どもを常に見ている専門家は、この時期に発達の弱さに気づくといわれます。名前を呼んでも振り返らない、お母さんが指し示した方向を見ないなどといったことが実は将来コミュニケーションの障害として出てくることが多いからです。指差しが遅いお子さんの中には、お母さんの手を取って欲しいものを指し示すことが多く、人と共感することが少ない場合があります。もちろん、話しことばが遅れることもあるのです。
 人と共感できるお子さんは、そのうちに声を出すことも多くなり、今度は少し離れたところにある物や欲しい物を指し示す「要求の指差し」へと変わっていきます。言ってみれば「指差し」は、子どもにとって「ことばの前のことば」とも言えるものです。少し離れた所の物を指差して教えてくれるようになったら、意味のあることばを話し始めるのも間もなくだと考えていいでしょう。

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