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□ひまわりからのメッセージ

年の瀬に思うこと

 いつの間にか師走を迎え、庭の南天の実の赤さが日毎にあざやかになって来ているように感じます。

 この一年、皆さんはどの様にお過ごしでしたか?

 私は親しい友人を何人か見送りました。中でも希望ヶ丘学園の田本先生は、定年になられたら、もっと自由に色々な療育の場に出向いて教えていただけるものと期待し、約束もしていましたので、本当に、子どもたちにとっても残念でなりません。

 私は、療育とか教育を考えるときに、目の前の子どもに対して、どのような教材・教具を用意できるのか、子どもたちを取り巻く環境としての自分はどうあるべきかという根源的な問いを常にするように心がけようと思ってきました。

 田本先生は、いつも目の前の子どもを見ておられました。画一的に何かを作るのでなく、目の前の子どもが楽に活動できるように補助具を考えたり、作ったり、本当にフットワークの軽い、気さくな先生でした。この十一月には、学園の同僚で特に親しくしてこられた相羽先生や柴田先生の手によって手作りの追悼集が作られ、その中には、田本先生の様々なアイデアが詰まっています。「先生、教えて…。」と、気軽に話しかけることはできなくなってしまったけれど、一人ひとりの子どもを大事に見守り、その子たちのために様々に工夫されていた先生の思いは受け継いでいかなくてはいけないと、改めて思っています。

 それにしても、特別支援学級や児童発達支援の場から手作り教材や教具が姿を消していっているように感じるのは、私だけでしょうか。合理的配慮というのは、通常の学級における配慮であって、支援学級には関係のないことなのでしょうか……。昔に比べればパソコンやコピー機の普及で、様々な教材ができるでしょう。CD化された物も多く出回っているでしょう。でも、目の前のAさんは何に困っているのでしょう?Bさんは、どこでつまづいているのでしょう?同じ学年の教科書やプリントでは皆と同じペースで学んでいくことが難しい子だからこそ工夫が要ります。しっかりした実態把握(アセスメント)があってはじめて一人ひとりに合った個別計画ができるのですし、それは、幼児期から積み上げていくことは言うまでもありません。幼児はもちろん遊びを通して……。
2017.12.11 発行

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