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□ひまわりからのメッセージ

再会

 この夏、大垣市内の放課後等デイサービス事業所を全て訪問させていただきました。子どもたちの実態把握のためのアセスメントは、どうなっているのか、アセスメントにもとづく個別支援計画はどんなものか知りたかったからでした。

 その折、ある事業所で「中野先生!」と呼びかけてくれた女生徒がいました。すると、そばにいた男生徒も、「あっ、ひまわり!」と言うのです。呼びかけられて私もすぐ分かりました。幼顔が残っていたからです。でも、彼らに会うのは何年ぶりでしょう。もう十年以上も会っていないのです。しかしよく覚えていてくれたなあと嬉しくなりました。

 以前にも、別の成人施設で同じようなことがありました。訪れた施設で、私のそばをずっとついて歩く人がいるのです。私よりはるかに背が高く、色白の青年です。表出言語のない人でしたが、何となく傍に近づいてくれるのです。その人のことは後で聞くまで幼顔と結びつかなかったのですが、実は幼い頃に私の足に抱っこちゃん人形のようにくっついていたTさんだとわかりました。

 私が子どもたちと関わったのは就学前のことで、それからずっと会っていないのに、子ども達には何となく、この人は見たことがある人だという記憶があるのでしょう。不思議に思いましたが、ああ、そうかと気づきました。私は何十年も髪型が殆ど変わっていないのです。髪型が変わらないと、雰囲気が余り変わらないということではないかと思ったのです。若い頃は、長い黒髪にジーンズというのがトレードマークでしたから……。

 ところで今年、私は今まで以上に髪を伸ばしています。福祉課の方に「どうせ伸ばしているなら、ウィッグを作るのに協力して…。」と頼まれたのです。「でも、白髪まじりなのに?」と言うと、それも自然で良いとのことでした。癌を病む人のためのウィッグは、30センチ以上必要とのこと、年を重ねて、さすがに髪の伸び方も遅くなっている私がお役に立つためには、もう少し時間がかかりそうです。

 皺やしみの顔に長い髪は似つかわしくないけれど、子どもたちの記憶にとどめておいてほしいから、しばらくは、このスタイルでいこうかな…と思ってもいるのです。
2017.10.16 発行

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