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□ひまわりからのメッセージ

月の光に

 いつになく早く床についてしまったために、真夜中に目覚めてしまいました。昨夜、11月6日のことです。

 外を見ると、隣家の屋根は、まるでうっすらと雪が積もっているかのように白く光っています。その光にさそわれて庭に出てみました。十六夜でしょうか。月はこうこうと空に照り渡り、庭石も、末枯れてしまった庭の千草にもあまねく光を注ぎ、あたりの静けさとあいまって、まるで幻想の世界に足を踏み入れたような錯覚におちいりました。

 もしかしたら、竹取物語はこんな月明かりから生まれたのか……と、ふと思い、そして月が決して遠い存在ではなくなっている現実を思いました。

 それにしても、私の知らない世界の何と多いことでしょう。見ることのできない世界、想像だにできない生き物、知らない学問、知識……。こんなにも長く生きてきたのに、自分が知っていることの何と少ないことでしょう。

 そして自然に子どもたちのことを考えていました、
「この子は、この遊びしかしないのです。」「こだわりがあるんです。」といったことばによく出合います。でも、本当にそうでしょうか。私の知っている世界が狭いように、子どもたちの興味の巾がせまいだけではないでしょうか。その遊びにこだわっているのではなくて、その遊びしか知らないのかもしれませんし、とことん遊び込んだら次の遊びに移っていくかもしれません。

 人は誰でも興味のあるものに心惹かれます。興味をもたなければやる気はおこりません。遊びにしても勉強にしても、子どもたちが興味の扉を開けるように、自然に無理なく手助けをしていくのが、私たち大人の役割だと思うのです。上弦の月、下弦の月が分からずに父と月を仰いだことを思い出して、しばし、庭に佇んだことでした。
2014.11.11 発行

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